漆喰と珪藻土の違いは具体的には次のとおりです。
漆喰と珪藻土の価格や施工費用はどっちが高いか?
まずは漆喰の価格と施工費用をご覧ください
価格相場(円/kg) | |
F☆☆☆☆ 漆喰 | 888円/kg |
自然素材 漆喰 | 1,100円/kg |
次に漆喰を使って業者やDIYで塗った場合の平米単価を御覧ください。
塗り方 | 平米単価 | |
F☆☆☆☆ 漆喰 | DIY | 1,500円〜2,500円/㎡ |
業者 | 4,000円~ 8,000円/㎡ | |
自然素材 漆喰 | DIY | 2,200円〜2,500円/㎡ |
業者 | 8,000円~ 15,000円/㎡ |
漆喰で施工するとこのような費用がかかります。
例えば、6畳のお部屋をすべて(壁と天井のみ)漆喰で業者に依頼して施工した場合、天然の自然素材でできた漆喰と非 自然素材のF☆☆☆☆の漆喰を塗ると次のようになります。
6畳の部屋に漆喰を塗る面積を計算する場合
10.8㎡(6畳)× 3 = 32.4㎡
※1畳あたりを1.8㎡として計算しています。ここはお部屋によって異なるので標準的な平米数で計算しています。
※漆喰を塗る面積は、通常は概算で床面積の約3倍となることが多いです。
以上の計算から、仮に6畳の壁と天井を漆喰で塗る場合の総面積は、32.4㎡であることが分かります。
同じように、F☆☆☆☆の漆喰を使って6畳の部屋を塗った場合の面積も計算できます。
F☆☆☆☆漆喰を業者に施工したもらった場合
32.4㎡(漆喰を塗る面積)× 6,000円/㎡(平米単価)= 194,400円(施工費用)
F☆☆☆☆の漆喰で6畳のお部屋の壁と天井を塗る場合の総費用はおおよそ19万円になります。
これは利用するF☆☆☆☆漆喰によっても、施工費用が変わります。
天然の自然素材でできた漆喰を業者に施工したもらった場合
32.4㎡(漆喰を塗る面積)× 8,000円/㎡(平米単価)= 259,200円
天然の自然素材の漆喰で6畳のお部屋の壁と天井を塗る場合の総費用はおおよそ26万円になります。
あとは6畳のところを塗る部屋の広さに変えて計算すると、天然の自然素材でできた漆喰とF☆☆☆☆の漆喰の施工費用の違いを知ることができるので、次の式を使って計算してみてください。
漆喰を塗る面積(㎡) × 平米単価(円/㎡) = 施工費用(円)
なお、これにはDIYの場合は養生や塗道具を買うお金や、工務店に施工をお願いする場合の職人の費用やその他の費用は含まれていないので、実際にはその費用が加わってきます。
関連記事1:漆喰リフォームのメリットやデメリット、費用や相場、DIYの費用について
関連記事2:内装の漆喰施工価格はいくら?漆喰の相場を見分けるポイントとは。
珪藻土の費用や平米単価について
価格相場(円/kg) | |
F☆☆☆☆ 珪藻土 | 1,200円/kg |
自然素材 珪藻土 | 1,400円/kg |
次に珪藻土を使って業者やDIYで塗った場合の平米単価を御覧ください。
塗り方 | 平米単価 | |
F☆☆☆☆ 珪藻土 | DIY | 1,000
〜4,000円/㎡ |
業者 | 5,000
〜8,000円/㎡ |
|
自然素材 珪藻土 | DIY | 2,000
〜4,000円/㎡ |
業者 | 7,000
〜8,000円/㎡ |
珪藻土で施工するとこのような費用がかかります。
こちらでも6畳のお部屋をすべて(壁と天井のみ)珪藻土で業者に施工した場合を考えると、天然の自然素材でできた珪藻土と非 自然素材のF☆☆☆☆の珪藻土を塗ると次のようになります
計算方法は先ほどの漆喰と同じです。
6畳の部屋に珪藻土を塗る面積を計算する場合
10㎡(6畳)× 3 = 32.4㎡
※1畳を1.8㎡として計算しています。ここはお部屋によって異なるので標準的な平米数で計算しています
※珪藻土を塗る面積は、通常は概算で床面積の約3倍となることが多いです
以上の計算から、仮に6畳の壁と天井を珪藻土で塗る場合の総面積は、32.4㎡であることが分かります。
同じようにF☆☆☆☆の珪藻土を使って6畳の部屋を塗った場合の面積を計算します。
F☆☆☆☆珪藻土を業者に施工したもらった場合
32.4㎡(珪藻土を塗る面積)× 3,000円/㎡(平米単価)= 97,200円(施工費用)
F☆☆☆☆の珪藻土で6畳のお部屋の壁と天井を塗る場合の総費用はおおよそ◯円になります。
これは利用するF☆☆☆☆珪藻土によって、施工費用が変わります。
天然の自然素材でできた珪藻土を業者に施工したもらった場合
32.4㎡(珪藻土を塗る面積)× ーーー円/㎡(平米単価)= ーーーー円
このように漆喰の施工費用と同じく、6畳のところを塗る部屋の広さに変えて計算すると、天然の自然素材でできた珪藻土とF☆☆☆☆の珪藻土の施工費用の違いを知ることができるので、次の式を使って計算してみてください。
珪藻土を塗る面積(㎡) × 平米単価(円/㎡) = 施工費用(円)
なお、こちらにはDIYの場合の養生や塗道具を買うお金、工務店に施工をお願いする場合の職人の費用やその他の費用は含まれていないので、実際にはその費用が加わってきます。
関連記事1:珪藻土リフォームの事例が豊富!費用や相場、DIYのやり方を教えます
関連記事2:珪藻土でマンションリフォームする方法やメリットとデメリットを徹底解説
漆喰と珪藻土の費用の違いについて

漆喰と珪藻土では、漆喰の方が珪藻土に比べ材料費が安いのが一般的な傾向です。
一方、業者へ依頼した場合の施工費用は相場は同じなのですが、珪藻土の方が安くなる傾向があります。
理由としては、初心者が漆喰や珪藻土を塗るにあたっては、どちらも難易度は変わらないのですが、プロが施工する場合には高い完成度が要求され、漆喰の方が難しく、元々模様のある珪藻土の方が簡単とされているためです。
そのため、珪藻土の施工には副業の大工、外壁屋の副業といった、経験の浅い本業ではない職人が施工することも多いです。

一方、漆喰はプロの職人じゃないとダメといった考え方が強く、壁材の模様として最も難しいとされる「押さえ」と言われる、漆喰独自の真っ平らに塗る=漆喰というイメージが強いためです。

以上のような理由から、材料費や施工費で漆喰と珪藻土には価格の違いがあります。
業者に施工を依頼したいが、とにかく安く抑えたいといった場合には珪藻土にこだわってもいいかもしれません。
漆喰と珪藻土の性能について
漆喰の性能について
漆喰には壁材として次の3つの優れた性能があります。
①調湿力がある
②消臭力がある
③抗菌性がある
ではそれぞれどんな性能なのか?説明します。
漆喰の性能1:調湿力がある
漆喰は調湿力に優れた壁材です。
調湿力とは、冬場の「乾燥」や夏場の「結露」を防ぐ性能のことで、湿度を調整する性能のことを調湿性といいます。

漆喰の調湿力によって、いつでも快適な空気環境を保つことができ、快適な部屋の湿度に調整してくれます。
建築空間においてこの調湿効果は重要です。
というのも、アレルギー疾患の多くは 主にチリダニ科の室内ダニが原因で、これらのダニは室温の湿度が多いと増殖します。
実際に、日本建築学会大会学術講演梗概集の2019年9月の論文で、漆喰で仕上げた室内においてダニの増殖を抑制する効果があると発表されています。
論文の中で具体的には室内にいるダニであるヤケヒョウヒダニの数の増殖が減ったことが明らかにされています。

漆喰の性能2:消臭力がある
漆喰は消臭力にも優れた材料です。
その秘密は漆喰の原料である消石灰にあります。

消石灰はもともとpHが高く強アルカリ性のため、ニオイの成分を分解する作用があります。
そのため、空気中にあるニオイの元を壁が退治することで、室内の空気の消臭までもしてくれるのです。
ニオイの成分までも分解して消臭してくれることから、漆喰壁なら雨の日に部屋干ししても嫌なニオイがしないとも評判です。
漆喰の性能3:抗菌性がある

漆喰は抗菌性にも優れた壁材です。
前述したように、漆喰の原料である消石灰はもともとpHが高く強アルカリ性です。
消石灰の強アルカリ性という性質はニオイの成分だけでなく、病気の元になるカビや細菌、ウィルスまで分解してくれます。
そのため、空気中にある雑菌などを壁が分解して、室内の空気をキレイにしてくれるといった、まるで天然の空気清浄機みたいな効果があります。

このような漆喰の抗菌効果はニオイやウイルスの他に「シックハウス症候群」にも有効です。
シックハウス症候群とは、住宅における健康障害の総称です。
実際に壁紙などの接着材料や家具などから揮発されるホルムアルデヒドをはじめとする化学物質を体内に取り込んでしまうことで、頭痛、蕁麻疹、涙目、せきなどアレルギー症状を発症する可能性があります。
ある統計によれば、自然素材の建材を使わずに新築やリフォームした家の2%でこのシックハウス症候群が起きていると言われるぐらい深刻です。
しかし、建材に自然素材の漆喰を使うことで、漆喰の抗菌効果によってシックハウス症候群の原因となる化学物質に働きかけ、化学物質が揮発しないようになり、シックハウス症候群による傾向被害を防ぐことができます。
その他にも、インフルエンザをはじめとするエンベロープウイルスなどの病原菌への抗菌効果も期待できます。
珪藻土の性能について
漆喰と比べると珪藻土は次の優れた性能について解説します。
①調湿力がある
②消臭力がある
珪藻土の性能1:調湿力がある
珪藻土の持つ最大の特徴が調湿力です。
珪藻土の調湿力は漆喰より優れており、およそ1.2倍の調湿力があると言われています。

珪藻土には非常に小さなミクロン単位の穴が無数に空いていて、そこにお部屋の湿度、つまり空気中の水分を吸収してくれます。
その結果、カラッとしたヨーロッパみたいな空気感になると評判です。
逆に湿度が低い場合は空気中に水分を適度に放出してくれます。
このような優れた珪藻土の調湿力から、結露には非常に強い壁材となっています。
また、このような性能からカビの繁殖を抑制することにもつながっています。
珪藻土の性能2:消臭力がある

珪藻土の2つ目の性能として消臭力にも優れていることです。
通常、お部屋の臭いは空気中の水分子に付着するといわれています。
そのため高い調湿力を持った珪藻土は湿気を吸収すると同時に、その湿気(水分)に付着した臭いも一緒に吸収してくれます。
このように、珪藻土は優れた調湿力で空気中の水分と一緒に、水分に付着したお部屋の臭いも吸収するため、消臭力にも優れた建材なのです。
結局漆喰と珪藻土どっちを塗ればいいのか?
基本的に、お部屋の内装には漆喰を塗るのがオススメです。
その理由は、珪藻土と比べた時に次の3つのメリットがあるためです。
・漆喰の抗菌性によるシックハウス症候群やカビの対策になる
・地震にも強い耐久性のある壁を作ることができる
・珪藻土に比べ漆喰の方が安い
ただし「湿度が高い」お家や、「結露が出たり」、「結露が多い」お部屋には、調湿力(除湿効果)が高い珪藻土を塗るのがオススメです。
その理由としては、漆喰より珪藻土の方が調湿力が優れているためです。
ただし、湿度がそこまで高くないのにお部屋に珪藻土を塗ってしまうと、調湿力が高すぎるため逆に部屋が乾燥しすぎて、加湿が必要になってくるので、珪藻土は湿度が高い場所に塗るようにしてください。
なお、漆喰と珪藻土を塗った費用に関しては、それぞれ以下の計算式を使って計算ができます。
漆喰を塗る面積(㎡) × 平米単価(円/㎡) = 施工費用(円)
珪藻土を塗る面積(㎡) × 平米単価(円/㎡) = 施工費用(円)
漆喰と珪藻土の平米単価は次の通りです。
漆喰の平米単価
塗り方 | 平米単価 | |
自然素材 漆喰 | DIY | 2,200
〜2,500円/㎡ |
業者 | 8,000
~15,000円/㎡ |
|
F☆☆☆☆ 漆喰 | DIY | 1,500
〜2,500円/㎡ |
業者 | 4,000
~ 8,000円/㎡ |
珪藻土の平米単価
塗り方 | 平米単価 | |
自然素材 珪藻土 | DIY | 2,000
〜4,000円/㎡ |
業者 | 6,000
〜8,000円/㎡ |
|
F☆☆☆☆ 珪藻土 | DIY | 1,000
〜4,000円/㎡ |
業者 | 5,000
〜8,000円/㎡ |
実際、ここでの施工費用はあくまで概算なので、漆喰や珪藻土を塗る壁の下地の状態や、壁の仕上げ方によっては変わってきます。
漆喰や珪藻土を塗る下地の補修作業が必要だったり、手間のかかる模様に仕上げる場合には、その分、作業工数が増えるため、費用は割高になる傾向があります。
また、表からも分かるように、F☆☆☆☆製の漆喰や珪藻土を使った方が、自然素材の漆喰や珪藻土を塗った施工費用と比べて、平米あたりの単価が1,000円/㎡ほど安くなります。

そのため、「とにかく安く済ませたい」といった方は、F☆☆☆☆製の漆喰や珪藻土を選択するのがいいです。
しかし、「シックハウス症候群が気になったり」「やはり天然の自然素材を使って漆喰や珪藻土を塗りたい」「漆喰や珪藻土そのものの機能性を重視したい」「自然素材ならではの質感が好き」といった場合には、天然の自然素材で作られた漆喰や珪藻土がオススメです。
F☆☆☆☆製の漆喰や珪藻土には、どうしても原料に微量ですが化学物質を含むんでいるため、性能面での劣化やシックハウス症候群などのリスクや懸念点が残ってしまいます。

もし、費用は抑えながら自然素材で漆喰や珪藻土を塗りたいという方は、職人や業者に頼まずに、すべてをDIYで塗ったりやプロのDIYインスタクターと一緒に塗るのが一番安く塗ることができます。
また、漆喰や珪藻土を塗る面積を減らすのも、施工費用を安くすることができます。
つまり、リフォーム業者や工務店に頼むよりも、自分ですべて塗る「フルDIY」が結論としては一番安く施工できます。
その理由はリフォーム業者や施工業者の職人さんの費用がなくなるからです。
実は漆喰や珪藻土を業者や職人さんにお願いして塗ってもらう場合、その大半が人件費になるからです。
その人件費の分を自分たちですべてカバーすれば、比較的、安く漆喰や珪藻土を使ったリフォームや新築を建てることができます。
もし今回のページを見て疑問点や「よくわからない点」だったり、質問したいことがありましたら、遠慮なく下記の無料相談にご相談ください。
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