漆喰DIYリフォームについて紹介します。
施工事例、メリット・デメリット、道具選び、失敗しないポイントなどについて解説しましたのでご覧ください。
もくじ
漆喰DIYリフォームの施工事例をご覧ください
費用 | 約63万円 |
広さ | 70平米 |
築年数 | 築15年 マンション |
備考 | 高級カキ漆喰使用、道具、インストラクターサポート付きコース |
費用 | 約26万円 |
広さ | LDKから玄関 24平米 |
築年数 | 築25年戸建て |
備考 | 本格漆喰使用、道具レンタル付きコース |
費用 | 約60万円 |
広さ | 72平米 |
築年数 | 新築マンション |
備考 | 本格漆喰使用、道具、インストラクターサポート付きコース |
漆喰リフォームをDIYで行うメリットとデメリット
漆喰リフォームをDIYで行った場合のメリットとデメリットは下記です。
【メリット】
・コストを抑えることができる
・自分で好きな材料や塗り方ができる
・一生の思い出になる
【デメリット】
・知識や技術が必要
・時間がかかる
・失敗したときにどうしたらいいか分からない
漆喰リフォームをDIYで行うことで、材料費のみで済むため施工にかかるコストを抑えることができます。
また、自分で塗っていくので材料や塗り方も自分の好きなようにでき、作業のペースも自分で決めることができ、全て自分のやりたいようにできることもDIYの醍醐味です。
もちろん自分で全て行っていく分、知識や技術不足で大変なことも多いです。
例えば、材料や道具を揃えるだけでも知識が必要だったり、道具の扱い方や壁材の塗り方さえ初めは分からないかと思います。
さらに、相談できる人や経験者が少なく、ネット上の情報も何が正しいのか分からないといったことから手が止まってしまいがちです。
また、特に失敗などのトラブルが起きたときの対応方法については、DIY初心者はどうしていいか分からないといったことがおきます。
このように大変なことも多いですが、DIYで取り組むことで知識が付き、技術も上がります。
また、何よりDIYリフォームが完成すると味わったことない達成感を得ることができ、一緒にDIYを行った家族や仲間との一生の思い出にもなったという声をお客様からもよくいただきます。
漆喰DIYリフォームで必要な塗り道具と養生、掃除道具、脚立について
ここでは漆喰DIYリフォームで材料以外の必要な準備物についてまとめました。
塗り道具
・コテ
コテは漆喰を塗る際に使用します。日本では約1500種類ほどありますが、どんな壁でも万能に対応できる、先端が尖った剣先コテがおすすめです。
・コテ板
・ひしゃく
漆喰を塗るのに必須。材料を載せておくのに使用する板です。
硬さを調整したり、コテ板に載せるために使います。
・バケツ
使った道具をすぐに洗うために水を貯めて使用します。コテ板が入る大きさだと道具が洗いやすく便利です。
・かくはん工具
漆喰を練り返すためのミキサーとして使用します。練ってある漆喰でも使用前にミキサーで塗りやすい硬さに調整することで表面がキレイに仕上がります。
養生
・ビニールシート、ブルーシート
漆喰を塗らない部分に、漆喰が付かないように保護するために使用します。
・マスキングテープ
養生の際、漆喰を塗る部分と塗らない細かな部分の境目に貼る専用のテープです。
・養生テープ
ビニールシート、ブルーシートを固定するために使用します。
掃除道具
・ブラシ
塗り道具などの汚れを落とすために使用します。
・ほうき
漆喰を塗った際に出てくる粉など、ほこりを掃除するために使用します。
その他
・脚立
手の届かない高所を養生したり、漆喰を塗る際に使用します。
・ハケ
細かな場所の汚れやホコリを取ったり、ローラーが入り込めない部分を塗る場合に使用します。
・金属ヘラ
マスキングテープをカットしたり、コテの入らない細かな箇所に漆喰を塗る際に使用します。
DIYで漆喰リフォームする際のやり方と全工程
DIYで漆喰リフォームを実施するための5ステップはこちらです。
ステップ1 準備
ステップ2 下地処理
ステップ3 漆喰を塗る
ステップ4 仕上げ塗り
ステップ5 片付け
これらそれぞれについて解説していきます。
ステップ1 準備
先ずは、漆喰を塗るための準備をします。
漆喰のDIYリフォームに必要な道具を揃えたり、下地処理、養生などの準備をします。
ステップ2 下地処理
漆喰を塗る塗装面の種類や状態を確認して、必要があれば補修して塗装面にシーラーを塗ります。
漆喰を塗る塗装面に、汚れや凹み、穴、窪みなどがあり、平らでなければ完成後も後が残る可能性があります。
そのため塗装面をある程度、平らになるように補修してあげる必要があります。
また、壁に直接漆喰を塗るのではなく、先ずはシーラーを塗ることで、下地と漆喰の接着剤の役割を果たし、耐久性を高めます。
ステップ3 漆喰を塗る
次は下塗り用の漆喰を塗っていきます。
できるだけ表面をフラットになるように塗るのがポイントですが、多少見た目が悪くても仕上げ塗りでもう一度塗るため、カバーすることは可能です。
ステップ4 仕上げ塗り
ステップ3での塗装がある程度乾いたら、次に仕上げ用の漆喰を塗っていきます。
下塗りと要領は一緒ですが、ここでは表面を整えつつ、コテで自分の好きな模様を付けていきます。
ステップ5 片付け
漆喰をすべて塗り終わったら、漆喰が完全に乾き切らない内に養生のマスキングテープをはがします。
漆喰が乾いてからだと、固まっている箇所が剥がしにくいためです。
その他、片付けを進めながら壁を乾かしていきます。
壁紙と外壁の漆喰DIYリフォームをするときのポイント
壁紙と外壁の漆喰DIYリフォームをするときのポイントについて解説します。
壁紙の漆喰DIYリフォームをするときのポイント
壁紙の漆喰DIYリフォームをするときのポイントは「壁紙を剥がすか剥がさないか」といった点です。
壁紙によっては剥がす必要がないものと、剥がす必要があるものがあります。
紙クロス、布クロスやカビが生えていたり、剥がれている、動物などが引っ掻いてボロボロな場合にはビニールクロスを剥がして施工する必要があります。
また、壁紙の表面は大丈夫に見えても剥がすと裏にカビが生えている場合があります。
そのまま塗ると後々漆喰を突き破ってカビが出てくるため、剥がす必要がなく漆喰を上から塗れる壁紙であっても、カビの生えやすいマンションや脱衣所などは注意が必要です。
また、漆喰からクロス(壁紙)にリフォームする際の具体的な工程の進め方などは、こちらで説明していますのでご覧ください。
>ビニールクロス(壁紙)から漆喰・珪藻土にリフォームするときの塗り方とは
外壁の漆喰DIYリフォームをするときのポイント
外壁の漆喰DIYリフォームのポイントは、必ず下塗りと仕上げ塗りの最低でも2回塗ることです。
外壁は生活空間を雨風から守るという大切な役割があります。
そのため、室内の壁に比べて耐久性が必要とされ、1度塗るだけでは塗り厚が薄く耐久性が不十分だからです。
ちなみに、漆喰はお城の外壁などにも使われていて、お城の場合には漆喰が10回以上塗り重ねられています。
外壁を漆喰にしても後悔しない?メリット・デメリットや費用、メンテナンス、モルタルとの違いについても解説
漆喰DIYリフォームで失敗しないための塗り方やポイント
漆喰DIYリフォームで失敗しないためのポイントは以下です。
・漆喰と下地やシーラーとの相性を確認する
・漆喰の成分を確認して購入する
・漆喰リフォームの知識を正しく学んでおく
①漆喰と下地やシーラーとの相性を確認する
DIYの失敗例として多いのが、漆喰をせっかく塗ったのに剥がれてしまうケースです。
漆喰と下地との相性が悪く剥がれることがあります。
これを解消するためには、シーラーを塗ってから漆喰を塗る必要があるのですが、漆喰とシーラーの相性もあるため、
塗る漆喰とシーラーとの相性も確認する必要があります。
②漆喰の成分を確認して購入する
リフォーム費用を抑えようとして安さで漆喰を選んでしまうと失敗します。
漆喰は調湿性、消臭性、抗菌性などその他様々な特徴がありますが、価格の安い漆喰には主原料となるはずの消石灰がほとんど入っておらず、
期待していた漆喰の効果を全く感じれないといったことがおこります。
また、消石灰が含まれているものの、原料に化学物質が含まれている漆喰は多いです。
このような漆喰は、天然の自然素材100%の漆喰に比べて性能が落ちるのと、シックハウス症候群などの健康被害が懸念されるため
価格だけでなく漆喰リフォームの目的に応じて材料を選ぶ必要があります。
③漆喰リフォームの知識を正しく学んでおく
初心者が漆喰DIYリフォームを「道具選び」「塗り方」などで失敗するケースは非常に多いです。
例えば、コテ選びで漆喰用のコテではなく、モルタル用のコテを使って塗ったため、壁がガタガタになってしまったり
漆喰を塗った時の厚みがつきすぎた結果、スイッチ、コンセントなどのカバーが取り付けできなくなったといった失敗はよくあります。
また、漆喰の処理ついても注意が必要で、漆喰の道具などを洗った水をマンションのキッチンで流してしまい、排水溝を詰まらせる原因になります。
このようにDIY初心者にとって不安な点や疑問な点は多いです。
私たちロハスウォールは「こんなちょっとしたこと聞いてもいいのかな?」といった疑問から「これは聞かなきゃ!」と重要なものまで、気になることは、忘れる前にすぐに電話やメールで解決できますので、ご活用ください。
漆喰DIYリフォームで使う漆喰の選び方
ここでは、プロである私が漆喰リノベーションで使う「漆喰」を選ぶ方法について解説します。
漆喰選びには、以下の3点を順に確認します。
1,漆喰の成分
2,漆喰の素材
3,塗れる面積
1,漆喰の成分
先ず最初にチェックするのは漆喰の成分です。
漆喰とは消石灰に水を加え塗り合わせたものです。
ただし、漆喰という名前がついていながら消石灰が含まれていない商品があります。
このような漆喰では漆喰本来の性能は全く享受できないです。
そのため、成分に消石灰が含まれているかどうかをチェックします。
チェックの方法は、ホームページで公開されている成分を参考にします。
ホームページに公開されていない場合には、製造メーカーに問い合わせて確認をします。
2,漆喰の素材
次に天然の自然素材100%の漆喰かどうかをチェックします。
一般的に売られている漆喰は自然素材ではないものが90%を占めており、建築士や工務店、ハウスメーカーの担当者も見分けられていないことがほとんどです。
せっかく漆喰を塗るのであれば、自然素材としての漆喰の特徴やメリットを感じることができる方が良いので、成分に化学物質が入っているかどうかをチェックします。
3,塗れる面積
その次に塗れる面積をチェックします。
多くの場合、漆喰の重量で換算されているのですが、製品によっては伸びる伸びないがあるため、基準としては不適当です。
平米あたりの材料単価を割り出すことで、その漆喰が業界でどのグレードに位置しているかを把握し、成分が正しいかどうかを判断します。
チェックの方法は、メーカーが公表している数値を参考にします。
ちなみに、私がプロとしてお客様に漆喰を選ぶ際には、これらの「素材」「成分」「塗る面積」といった3つの基準に加え、3つほどオススメの漆喰を選び、ご提案しています。
漆喰にもかなりの数の商品があるため、この3つの中から、お客様の予算やニーズに合ったものを選んでもらうようにしています。