ポロポロしてきた砂壁。
定期的に塗り替え続けるより、いっそのこと長持ちする素材にしようかな。
と言う方にはこの記事が参考になります。
砂壁以外でも、綿壁、繊維壁、京土壁はほぼ同じ構造でできているため
それらの壁でも参考になりますよ。
もくじ
全体工程を解説
まず、全体の流れとしては
①養生
②下地づくり
③下塗り
④仕上げ塗り
の工程になります。
これらを頭に入れた上で各段階を解説します。
養生
養生は、ブルーシートやマスキングテープなどを使用して周囲を汚さないために行う工程です。
以下、基本から動画で解説するのでご覧ください。
和室の柱への養生方法
砂壁、綿壁、繊維壁、京土壁のお部屋は和室に使われています。
和室といえば真壁(しんかべ)と言って柱が見えているタイプの壁構造です。
そこで、柱がある場合の養生方法があるので動画で解説します。
漆喰や珪藻土を塗る前に養生を完璧にしておくと、DIYではやりやすくなります。
職人のようにレベルが高ければ簡易的な養生でも塗ることができますが、
初心者DIYでは「最初は想定以上に材料を落とします」失敗して汚さないように養生をキッチリしておくことが前提条件です。
下地づくり
砂壁の下地を漆喰や珪藻土が塗ることができるまでに下処理していきます。
砂壁にカビがある場合のカビ取り方法
砂壁、綿壁、繊維壁、京土壁はカビが生えやすい素材として建築業界では有名です。
カビがあると、健康悪化の大きな原因です。
なぜかと言うと
カビの胞子やカビを餌にするダニ、そしてダニのふんや死骸が家の中に増えてしまい
呼吸循環器を悪くしてしまうのは医療関係者ならずとも常識です。
まずは、家族の健康を守るためにもカビ処理をしましょう。
アク止め、剥離防止の下地処理を実施する
砂壁、綿壁、繊維壁、京土壁に漆喰や珪藻土を塗ると、よくある失敗が
アクが出ると言うこと。アクが出ると表面が変色してしまいます。
また、古い砂壁、綿壁、繊維壁、京土壁では表面強度が劣化しているため
固める必要もあります。
詳しくは動画で簡単な方法をお伝えしていますのでご覧ください。
砂壁の状態が悪すぎて下地として使えない場合
砂壁を剥がす手順をご紹介します。
下塗りで漆喰や珪藻土のクオリティを上げる!
漆喰、珪藻土は水で練っている左官材料というタイプの塗り壁材です。
そのため、二度塗りする(下塗り+仕上げ塗り)するのが綺麗に塗る方法です。
下塗りをやるかやらないか?で
クオリティが3段階も4段階も変わってしまうので丁寧に行いましょう。
初めて鏝(コテ)を使う方は、下塗りで練習ができるので
いきなり本番!みたいな無鉄砲なDIYならではの失敗を避けることができます。
仕上げの漆喰(珪藻土)塗り
砂壁、綿壁、繊維壁、京土壁が漆喰や珪藻土の壁へと変貌!
この「仕上げ塗り」で模様を入れてイケてる壁にしましょう。
この動画では「いつもは教えない裏技」を使って漆喰に模様を入れていますので
参考にしてください。
漆喰と珪藻土とどっちを塗ったらいいのか?
ここまでで、砂壁、綿壁、繊維壁、京土壁を漆喰もしくは珪藻土に塗る方法をお伝えしてきました。
その上で、よくある質問があります。
「漆喰と珪藻土どちらがいいのか?」という材料の選び方。
漆喰・珪藻土の専門店であるロハスウォールから見ても
「この家では漆喰の方が合っているな」
「この方には珪藻土の方がいい」
と分かるのですが、あまり詳しくない方からすると正解が分からないと言うのが現状ではないでしょうか?
・工務店の言っている事が納得できない
・木材のことは詳しく書いているが、漆喰や珪藻土のことはよく分からない
・砂壁は剥がした方がいいのか、そのまま塗った方がいいのか分からない
などなど、
このような方はお早めにご相談ください。ギリギリになればなるほどできることが限られてしまいますよ。