漆喰・珪藻土について

結露対策に効果あるのは珪藻土壁だと言われる●●●な理由。

日本の家には結露が多い。そして結露が発生してしまうと家具や内装にカビが繁殖しやすくなるので困っている方も多いのです。

 

なぜ結露がヤバいのか?その理由・原因から対策まで考察しました。

結露の原因は●●である

 

結露が発生する原因は水分です。

部屋内の空気中に湿気(水蒸気)を含むことができる量(飽和水蒸気量)を超えた場合、窓ガラスや壁や天井などに水滴として付着し現れたものが結露です。

冬になると窓ガラスの結露が気になりますよね?

気温が高いと空気中に水蒸気を含むことができる量が多くなり、気温が低くなると空気中に水蒸気を含むことができる量が少なくなります。

「飽和水蒸気量」というのを学校で習いましたよね。

飽和水蒸気量 湿度70%の場合

1㎥中の水蒸気量(×0.7)

生活で発生する水蒸気が1㎥中に保てる余地
気温30℃ 30.4g 21.28g 9.12g
気温25℃ 23.1g 16.17g 6.93g
気温20℃ 17.3g 12.11g 5.21g
気温15℃ 12.8g 8.96g 3.84g
気温10℃ 9.41g 6.587g 2.823g
気温5℃ 6.81g 4,767g 2.043g
気温0℃ 4.85g 3.395g 1.455g

 

冬に結露が多くなるのは、外気温が低く室内温度は暖かく差があること換気が足りず湿気が篭ること原因 。

外が寒く壁や窓ガラスが冷えている一方で室内は暖かく空気中の水蒸気量が多い。

温度差が大きな部分(窓ガラスや壁)で結露が発生してしまいます。

室内で水蒸気が発生しするのは人間が生活している限りあります。

料理、洗濯、お風呂、洗顔、手洗い、暖房器具(灯油やガスなど燃焼させるストーブやファンヒーター)を使ったり加湿器を使うと水蒸気が発生して室内の湿度が高まります。

お風呂から出た時に実感されるでしょう。

また、人間の呼吸により発生する水分は1日あたり400ml、皮膚から発散されている水分は24時間あたり600mlと言われており合計で1ℓ水分を発生しています。

例えば家にいるのが8時間だとするならば1人あたり約333mlの水分を家の中に撒き散らしていることになります。

 

メガネが曇る(湿気の行き場を遮る)のと同じ理屈です。

結露の対策には窓を開けて換気をすればいいですが、

どんどん水蒸気を発散しているので間に合わず結露が発生するのです。

 

結露は実験室で起こっているのでは無い。現場で起こっているのだ!

実際に結露が発生するのは一定条件の実験室では無く、家で結露が発生しています。

家での結露発生には人や動物の数や体調、その日の天気や気温、地域の気候まで様々な不特定要因があります。

 

 

 

飽和水蒸気量 湿度70%の場合

1㎥中の水蒸気量(×0.7)

生活で発生する水蒸気が1㎥中に保てる余地
気温30℃ 30.4g 21.28g 9.12g
気温25℃ 23.1g 16.17g 6.93g
気温20℃ 17.3g 12.11g 5.21g
気温15℃ 12.8g 8.96g 3.84g
気温10℃ 9.41g 6.587g 2.823g
気温5℃ 6.81g 4,767g 2.043g
気温0℃ 4.85g 3.395g 1.455g

飽和水蒸気量−湿度70%の場合1㎥中の水蒸気量(×0.7)=生活で発生する水蒸気が1㎥中に保てる余地

 

 

これを各地域で当てはめて見ましょう。

東京 平均気温(最高/最低) 平均湿度 平均気温で平均湿度での1㎥中の水蒸気量(約) 生活で発生する水蒸気が1㎥中に保持でき余地
1月(冬) 4.7(16/-4) 54% 3.6g 3.2g
4月(春) 17(28.3/15) 66% 11.55g 2.95g
6月(梅雨) 22.4(32.9/18.4) 80% 16g 4g
8月(夏) 28.1(37.3/18.3) 77% 20.9g 6.3g
10月(秋) 19.1(32.3/16) 74% 12g  4.3g

 

大阪 平均気温(最高/最低) 平均湿度 平均気温で平均湿度での1㎥中の水蒸気量(約) 生活で発生する水蒸気が1㎥中に保持でき余地(約)
1月(冬) 5.0(14.9/-2.5) 54% 3.68g  3.13g
4月(春) 16.9(25.9/6.1) 60% 8.7g  5.8g
6月(梅雨)  23.4(27.9/20)  72%  15.048g  5.9g
8月(夏) 29.7(37.6/19.9) 64% 19g  11g
10月(秋) 19.7(31.3/11.4) 64% 11g  6g

(気温及び湿度は気象庁2018年のデータから引用)

 

数字上、共通しているのは空気中に保てる余地の少ない冬と春が梅雨よりも結露がしやすいということです。

外気温が高いと窓を開けて空気を入れ替えるため湿気が室外に逃げやすい。なので窓の開け閉めをしない冬が一番結露しやすく、次に梅雨が結露しやすいです。

あとは地域と立地。

 

 

飽和水蒸気量は室温によって変化します。気温が20℃のとき1㎥の空気が含むことができる水蒸気量は17.3gです。

それが気温10℃になると1㎥の空気が含むことができる水蒸気量は9.4gにまで減少するのです。

例えば、室温が20℃で湿度70%だったとします。この場合の1㎥中の水蒸気量は17.3g×0.7=12.11gです。

この状態で室温が10℃まで下がったら、飽和水蒸気量は9.4gなので12.11g-9.4g=2.71g

2.71gの水壁や天井、窓ガラスに付着することになるのです。

外気温に近い窓ガラス周辺は温度が低く、室内空気が急速に冷やされて簡単に飽和水蒸気量を超え結露が発生します。

床までの長いカーテンをつけていると窓とカーテンの間の空気が停滞して冷気が伝わり結露しやすくなるので注意してくださいね。

 

結露が発生すると病気になるといわれている理由

なぜ結露が気持ち悪いのか?病気になるとまで言われているのか?というと、

結露カビ発生カビを吸ってしまい気管からのアレルギーを含む健康被害。

結露カビ発生カビの死骸をエサにダニの発生ダニの死骸やフンを吸い込んでアレルギーを含む健康被害。

 

このような因果関係だからです。

 

カビが原因で病気になるとよく言われていますが、なぜなのか?ということを調べていたらこのような文献が多数ありました。

気管支喘息の患者さんの中には、カビ(真菌)に対するアレルギー反応が病状に関与している人がいます。正確な頻度は不明ですが成人喘息の数%を占めるのではないかと考えられています。原因となるカビの種類としてアスペルギルス属が90%以上であるため、アレルギー性気管支肺アスペルギルス症と呼ばれますが、他のカビでも発症することから、アレルギー性気管支肺真菌症と呼ばれることもあります。

(千葉大学大学院医学研究院 アレルギー・臨床免疫学ホームページより)

 

健康問題だけではなく、

結露カビ発生服やバッグなどの繊維への転移、家具への転移、最悪だと窓枠や床フローリングまで腐ってしまうことになりかねません。

 

 

マンションにお住いの方は結露で壁紙(ビニールクロス)がボロボロになった経験を持っている方も多いのではないでしょうか?

湿気の多い洗面脱衣室の床が腐ったという話も聞きます。

 

事実、私が購入した中古マンションも洗面脱衣室の床が腐っていました。築10年でお買い得だと勝手に思っていたのですが (泣)

 

最近の建物は気密性を高めているため、屋内と屋外との間での空気の入れ替えがあまり行われません。

そのため、一見するとキレイに見えるビニールクロスの裏側は実はカビで真っ黒だったというのはよくある案件です。

私の家は朽ち始めていましたが、あなたの自宅は大丈夫ですか?

 

 

【盲点】壁で結露対策ができる!

 

暖められた空気と冷えた空気の温度差で結露が発生するならば、

ペアガラスや二重サッシは有効でしょう。

では、壁はどうでしょうか?湿気で壁紙がボロボロになった。剥がれてきた。と言うのはよく見かけたり聞いたりします。

空気中の湿気を吸うようにするには壁や天井に使う素材を選べばよい

のです。

ビニールクロスは空間の空気を密閉してしまうため結露の原因となります。まるでビニール袋を被って毎日生活しているような状態です。

当然クロスがベタつき始めますよね。

玄関ドアも気密性が高い場合は密閉する構造になります。

 

そこで、無垢材などの自然素材が見直され人気があるのです。この場合カビが生えにくい素材を選ぶのが良いです。

壁材には木材だけでなく漆喰や珪藻土という塗り壁という選択肢もありますよね。

 

(漆喰や珪藻土は湿気を取ってくれる最高の素材です。)

 

珪藻土は漆喰よりも湿気を吸う能力が高いため、ビックリする方も多いです。

湿度が下がると(乾燥すると)体感気温が低くなるので

エアコンなしで夏を過ごす方もいらっしゃいますね。

興味があれば珪藻土の実物を手に入れてください。

【まとめ】冬の結露で困らないためのアイデア

結露が多くなるのは湿度が高くなり飽和水蒸気量を超えて結露が発生すると言うことが分かりました。

梅雨は結露で窓周りがベタベタになる方も多いのではないでしょうか?

冬には湿度が低いので結露が発生しないと思われがちですが、外気温度が低いため暖められた室温と触れる部分(壁、天井、窓ガラスなど)での温度差で飽和水蒸気量を超え結露が発生しやすいのです。

 

このように窓下にタオルを置く方法もありますが、衛生的にはあまりよろしくありませんよね。

 

そこで乾燥剤という選択肢もあります。

しかし乾燥剤は一時的に湿気を吸ってくれますが結露への根本的な解決にはなりません。

一年を通じて結露対策するには「長い目で見る視点」がポイントになります。

 

家を建てる時に湿気に困らない立地にするのは大変良い選択肢だと思います。

そして、使用する建材・内装材に湿気対策がされたものを使うとさらに良いでしょう。

 

 

湿度を調整できる素材を内装材に使うアイデアがあります。これを調湿建材といいますね。

特に湿気の溜まりやすい天井や壁を天然の漆喰や珪藻土にするのは日本独特の四季ある気候には一番効果的で昔からの知恵なのですよ。

 

 

 

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