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  • 【漆喰DIY】失敗しないための正しい基本知識!漆喰の塗り方完全ガイド

  • 1計画を立てる
  • 2塗りスケジュールを立てる
  • 3漆喰を買う
  • 4道具を用意する
  • 5養生する
  • 6下地をつくる
  • 7下塗りをする
  • 8仕上げ塗り:漆喰をする
  • 9後片付け

計画を立てる

漆喰壁

私たちロハスウォールでつくっている自然素材100%の「漆喰」をDIYで塗る方法について説明します。

これまで現場で直接指導とDIYサポートを10年してきて分かった「漆喰DIYのコツ」をこのページでまとめました。

漆喰DIYをする方皆さんに共通して言えることは「計画段階でどれだけ正しい知識を持っているか?」で漆喰のDIYが失敗するかどうか?の分かれ道になってしまっていること。

DIYでの失敗を避けるには漆喰の塗り方だけではなく、漆喰DIYの全体を通した理解が必要です。

初心者がDIYで塗っても漆喰のよさである「消臭効果」「湿度調整効果」「抗菌効果」「化学物質分解効果」などを発揮することができますが、失敗すると本来の性能が発揮ができなくなるだけではなく、塗り直しで費用も倍増してしまいます。

漆喰で失敗しないためにもまずはDIYしたい部分の下調べから行いましょう。

DIYで漆喰を塗りたい場所の下調べ

熟練した職人でも、DIYであっても適切な下地づくりをすることが長持ちの秘訣です。まずは塗りたい建物や、お部屋の天井や壁がどんな素材でできているのかを正しい知識で確認します。

漆喰をDIYで塗る下地壁の各種
  • ビニールクロス
  • 合板・ベニア・構造用合板
  • 砂壁・繊維壁・京土壁
  • ジプトーン
  • モルタル・コンクリート
  • 石膏ボード
  • 特殊加工、防汚加工されたクロス
  • 汚れ、カビがある壁

正しい手順で漆喰を塗るとビニールクロスの上に漆喰をDIYで塗ることができます。プロもそのような方法で漆喰を塗るので、耐久性も見た目もキレイにするには下地をキッチリ処理する知識がDIYで塗る場合には必要です。

漆喰を塗る面積を計算しよう

資材の必要量と日数を把握するためにやることは漆喰ができていると理想の面積を把握すること。とは言ってもまだ漆喰を塗ったこともないのにできるかどうか不安ですよね?実際には前期工事、後期工事など分割して塗っていきますので、まずは理想の完成形を計算して、日数や漆喰の量を計算します。ここを把握していないと、途中で漆喰が足りなくなる、完成予定のスケジュールに間に合わない、など、DIYが予定通りに進行しない原因となります。

漆喰を塗る面積を把握し費用がわかる計算式は以下のとおり。

お部屋の「壁のヨコの長さ」「壁の高さ」を測って塗る面積を出す方法

平面図と立面図をお持ちの場合は記載されてある数値で面積計算をしましょう。
ちなみに、漆喰DIYの場合は1日(9:00~17:00)使って、1人では平均で20㎡程度、慣れてきてコツを掴んだレベルでは約40㎡程度塗る事ができます。ご家族、ご友人に協力してもらえるとDIYであってももっと進めることができるでしょう。

※DIYでは漆喰の厚み、模様などによって使用量が前後します。

漆喰の壁塗り材がもつ特徴について

漆喰業界には自然素材の漆喰と、石油由来のボンドがたっぷり使われた漆喰の2種類が売られていますが、ロハスウォールの「漆喰」は完全な自然素材。プロでもDIYでも塗ることができ完成実績も10,000件(2020年11月)を超えています。


ロハスウォール漆喰の特徴

漆喰

主成分岡山県産消石灰、石灰石の粉、日本近海産海藻糊、原材料と同水系の水を配合
機能消臭効果、抗菌効果、耐火性、断熱性、VOC(化学物質)無害化、調湿性(結露対策)など。
使用特徴粘りがあり程よく塗り付けやすい。自然素材100%により質感ある表面。自分好みのパターンや模様をつけた仕上げがしやすい。
使用期限密閉保存で約1年間
よく塗られている場所中古住宅を買って以前の居住者の匂いが残っている
壁が古ぼけてきた
新築で買ったけど壁紙が気に入らない

漆喰は日本で採取される自然素材ですが、市販されている商品(漆喰)によっては天然ではないボンド(接着剤)が入ったものがあるので気をつけないと失敗する(間違えて買ってしまう)といった負の側面もあります。


★ 消石灰とは?

ロハスウォールでは本物の漆喰の証である消石灰を主原料に利用しています。消石灰は塗ってから何年も掛けてどんどん硬くなっていきます。昔はお城や神社仏閣などの外壁などに使われてきたほど耐久性、耐火性が非常に高く、建築基準法でも不燃材なのです。

つなぎ材とは?

漆喰を100%使用すると原料価格が高いため、市販されている90%の漆喰メーカーでは格安な漆喰をつくるために化学繊維(アクリル繊維・ポリエステル繊維)などを混ぜ “かさ増し”としてお安く漆喰を作っていますが、壁材として固まった状態では不純物が混ざっている状態になるため、性能が低下した漆喰になってしまいます。

※ ロハスウォールの漆喰は海藻ノリ(自然素材を使用)化学物質は一切使っておりません。

「F☆☆☆☆」と自然素材の違い

F★と自然素材

漆喰がどの程度自然素材なのかを評価する指標に「F☆☆☆☆(フォースター)」というものがあります。これは化学接着剤に含まれる有害物質・ホルムアルデヒドの放散量を表します。
☆の数が多ければ多いほど人体への影響は少なく安全です。最高評価のF☆☆☆☆を達成している商品は部屋全体を塗っても身体に悪影響は少ないとされています。

しかしF☆☆☆☆製品には化学物質が混ざっているのは事実です。それに対して、化学物質を全く使用せずに作られた製品には「自然素材100%」「完全自然素材」などの表記がされています。これは実質、F☆☆☆☆の上を行く安全性であり、木でいうところの無垢材と同じ本物の自然素材に相当します。
完全自然素材の漆喰壁材は、「全くの無害」で「漆喰が持つ本来の機能を100%発揮」します。

無料カラーサンプル請求

漆喰のDIYを学べる環境一覧

自分で漆喰DIYを学ぶには様々な方法がありますが、漆喰のメーカーによって取り扱い方が違うので学ぶ場合は塗りたい材料のメーカーに行くのが最短です。

漆喰DIY教室への参加塗り壁材メーカーや工務店などで開催。
実際にDIYで試して塗る経験ができ、塗り方のコツ、自然素材の扱い方などをプロが伝授してくれる。わからないことは直接講師に質問できる。時間が合わない場合はマンツーマン開催にも対応。

ロハスウォールでも開催中!詳しくはコチラ
インターネットPC、スマホでいつでも見れる。記事を読むだけでなく、動画で実際の作業の様子がわかる。
本、雑誌じっくり学びたい方向け。漆喰の施工実例や素敵な部屋が写真つきで見れる。
ホームセンターの体験会DIY教室とほぼ同じだが、講師はプロではない可能性が多い。開催日が不定期。

漆喰DIYを学ぶには以上の方法がありますが、元々は職人技で奥深いもの。プロから直接習うチャンスのあるDIY教室や体験会に参加されることをオススメします。

その上で、お好きな環境で漆喰DIYの方法を学び、実践に活かしましょう。

塗りスケジュールを立てる

計画

漆喰DIYの計画がまとまったら、次はスケジュールをきちんと立てて、より工程を具体的にしていきましょう。

「素人だからとりあえず進める感じで…」
DIYだからとそんな風に考えてしまう方も多いですが、事前の計画がなく始めてしまうほとんどの方が予定していた日数では終わらなかった結果を出してしまっています。初めての漆喰DIYだからこそ専門家と相談してきちんとしたスケジュールを立てておいたほうがよいです。

漆喰DIYの準備のために自分で情報を集めよう

コテを持って今すぐ漆喰を塗りたくてうずうずしますよね♪でも、まずは一度落ち着いて。初めてのDIYで漆喰を塗る場合はしっかりと計画を立てることの方が大切です。

漆喰DIYのスケジュール作成に必要な情報
  • 漆喰を塗りたい面積
  • DIYに参加できる人数
  • 塗りたいお部屋の状態(そのまま漆喰が塗れるのか、下処理が必要なのか)
  • 漆喰に必要な道具のリストアップ
塗る部屋別の日数と目安
初心者&ベテラン

以下はDIYで漆喰を塗る仕上げ作業に必要な日数です。平均的に1日フル(9:00~17:00)で作業して、大人1人で1日20㎡(6畳部屋の天井+壁)を漆喰を塗ることができます。DIYに慣れてきた方の中には自分1人で1日で40㎡まで塗れる方もいます。しかし、それは塗るだけです。その他のもやることはたくさんありますよ。

【1人(1日作業量を20㎡とする)で塗る場合】
塗る面積養生+
下地づくり
下塗り
(1回目)
仕上げ塗り
(2回目)
合計
トイレ(約10㎡)1日1日1日3日
6畳壁(約20㎡)1日1日1日3日
12畳壁(約40㎡)1日2日2日5日

※ 下処理は掃除・養生・ガードシーラー処理(軽いシミや汚れの場合)が含まれています
※ 部屋の汚れがひどい時はガードシーラー処理に+1日必要です

下塗りが乾かないうちに仕上げの漆喰を塗ってしてしまうと表面にテカリが出てしまうことがあるので、下塗りをしっかりと乾燥させるために、窓を閉めきらず解放し、部屋の空気の入れ替えをする時間をとってあげてください。 作業を急ぐ場合は、サーキュレーター・扇風機などで室内へ風を送ることで漆喰壁の乾燥を早めることができます。

漆喰DIYのスケジュールを形にしていこう

日数の目安がわかったところで、DIYのスケジュールを具体的に書き起こしましょう!
大きな紙に書いて漆喰を塗る作業現場に貼っておけば、今日はどこまで漆喰を塗り進めれば良いのか目標がはっきりします。

塗りスケジュール例

このように、その日にどんな作業や工程をするのかを具体的に書き起こしていくことで作業漏れを防ぎ、DIYでもキレイで丈夫な漆喰壁に仕上げる事ができます。
また、その日に使う道具を書いておくと、現場で「アレが無い!」と準備を忘れる事もなくスムーズに漆喰DIYが進められます。

DIYが楽しくなるスケジュール管理のポイント

完璧なスケジュールを立てて漆喰DIYを計画しても、予定通りに進まない事もあります。塗るスピードや技量は個人差があるため、実際に作業してみないとどのぐらい作業が進むのかわかりません。DIYに慣れてきた頃では塗るペースが早くなり完成度も上がってきます。

家族や友人と一緒に

完成までの期間に余裕があるなら予備日をあらかじめ確保しておくことで、安心してDIYを楽しめるようになりますよ。

また、漆喰の模様には自分のこだわりがある!という場合でも、家族や友人たちと一緒にを楽しくDIYすることがオススメです。養生のテープ貼りや道具洗い、漆喰を補充する役割分担として手伝ってもらうことで作業効率と完成までの時間を一緒に楽しむことができ、格段に完成度も上がります。

漆喰DIYを楽しむためには時間と心にゆとりを持って塗り進めましょう!

家一軒まるごと塗り壁DIY教室

建材を買う

漆喰

私達の身近なところで漆喰塗り材を販売している店…といえば、ホームセンターですが、ホームセンターに置いてある漆喰製品の成分は100%と言っていいほど化学物質が含まれています。あなたは化学物質を含んだ塗料と、完全自然素材のどちらを塗りたいですか?その違いを知り、自分の身体に合った材料を賢く選びましょう。

漆喰を選ぶときにチェックすべきポイント

漆喰の原材料

漆喰の壁材には「化学物質(石油由来)を含んだ漆喰」と「完全自然素材でつくられた漆喰」の2種類があります。漆喰は素材自体に小さな穴(多孔質)がたくさんあり、それが調湿効果・防音効果を果たしていますが、接着剤・つなぎ材として多くの化学物質が混ぜ込まれているものは、穴部分を化学物質がふさいでしまうため、漆喰の良さを生かすことができません。壁から常に化学物質が放出され続けます。

F★★★★

F★★★★(エフフォースター)とは、漆喰がどれだけホルムアルデヒド(シックハウス症候群の原因の化学物質)をどのくらい放散するかの評価値。★4つが最高評価であり、部屋全体塗っても人体に悪影響は出ないとされています。
悪影響が出ない=安全、と考えがちですが、化学物質は少なからず使われているので100%安心安全とは言い切れません。

この2つをクリアする「自然素材100%」「完全自然素材」

石灰石

完全自然素材の漆喰には化学物質は一切使用されておらず、全て自然界にあるものだけで漆喰の成分が構成されています。これから長く暮らす家の中に漆喰をDIYで塗る場合は、自然素材の漆喰を選ぶのが最良の選択です。

当然化学物質の心配もなし。自然素材の分子は漆喰が作る孔より大きく、小さな孔が塞がれず残るため、素材本来の効果を損ねる事もありません。
(ちなみに、完全自然素材の製品は木でいう「無垢材」に相当するためF★★★★告示対象外です)

自然素材100%でできた漆喰はどこで売っているの?

DIYで漆喰を塗る際は、ホームセンターやインターネット通販で買うと思いますが、やはり自然素材100%の漆喰壁塗り材を見かけることは中々ありません。

ホームセンターでは売場スペースの関係上、あまり多くの種類を置けないために「漆喰はあんまり選べないのかな…」とガッカリしている方も多いのですが…インターネット通販では様々な漆喰メーカーが販売しています。その中から選べばよいのです。

通販ならではのメリットとして「自分で用意する手間を減らし、チャレンジしやすいこと」が挙げられます。

漆喰は重量物なので持ち運びが大変!

持ち運び

漆喰は元の素材に水を加えているのですから、当然重いです。それを自分で持ち帰り、持っていく…というのは相当な体力が必要。荷物の運搬だけで疲れてしまいます。

その点通販であれば、塗る日に塗る場所に届けてもらえば良いのですから、運搬の手間をかなり省く事ができます。

長期間、家で保管する必要もなし

保管場所

例えば6畳のお部屋に漆喰を塗ろうとした場合、下塗り材が27kg、漆喰が24kg必要です。必然的に段ボール箱やタンクも大きなものになるので家においておく場所に困ってしまう…という方もいるでしょう。上でも述べたようにネット通販だと前日までに作業場所に届ければ、漆喰の保管スペースや移動の持ち運びも必要ありません。

事前に自分の目で素材の色を確認できる

カラーサンプル

PCやスマホの画面と、実際の漆喰の色は同じとは限りません。また、カタログも実物とは発色が違う事もあります

実際に漆喰を塗りたい部屋に実物のサンプルを持ち込みリアルな色・質感をイメージする事で、思い描いたとおりのお部屋に仕上がりますよ。

ロハスウォールは自然素材100%の漆喰です!

自然素材

ロハスウォールが自社で製造販売している漆喰塗り壁材は、国産の自然素材を使用した日本製の漆喰。プロ用と同じくどの製品にも化学物質、ボンドは一切使用しておりません。

商品名原材料
漆喰岡山産消石灰、岡山の一級河川の水、海藻糊

どの原料も自然素材100%を示す「F★★★★告示対象外」となっています。質感や色合いを確認できるすでに塗ってある実物カラーサンプルもお届けしています。

カラーサンプル申込

建築士さん、工務店さん、インテリアコーデイネーターさんとの打ち合わせや、漆喰壁の硬さの確認、質感、色合いが気になる方はお気軽にお申し込みください。


また、漆喰の素材や施工方法、DIYに関してのご質問、必要量のご相談は、お気軽にお問い合わせください!

塗り壁コンシェルジュ直通ダイアル&メール 0120-028-232 受付時間・平日9:00~18:00(日曜・祝日休み) info@lohaswall.com 受付時間24時間、返信は翌営業日以降となります

道具を用意する

漆喰

漆喰を塗るには、様々な道具が必要になります。ですが鏝(コテ)1つ選ぶにしても様々な形のものがあり、何が本当に必要なものか、DIY初心者には判断が難しいので漆喰を塗る道具について解説します。



漆喰DIYに必要な道具リスト

日本では、世界一塗り壁に使う鏝(コテ)の種類が多く、なんと約1,500種類ほど存在するのだそうです。左官職人は塗る素材と局面に応じて鏝(コテ)を使い分けます。DIYではさすがにそこまでやる必要ありませんが、「使う漆喰と相性の良い鏝(コテ)」を選ぶことがDIYでも大切です。

まずはDIYに最低限必要な道具を揃えよう

剣先コテ(210mm)
> 商品詳細
漆喰DIYの基本中の基本、先端が尖った剣先コテ。ロハスウォールでは初心者が扱いやすい210mmのコテを推奨しています。しかし、コテは小さいほど扱いやすいですが、一振りで塗れる面積が減ってしうので、最適な大きさが良いです。

コテ板
> 商品詳細
塗る漆喰を乗せておくために必要。長時間持つと腕が疲れてしまうので軽いプラスチック製がオススメです。

ひしゃく
> 商品詳細
硬さを調整したり、漆喰をすくって盛り板へ移す。
バケツコテや盛り板など使った道具を「すぐに洗う」必要があります。盛り板が入る大きさだと道具が洗うことができます。
電動ミキサー漆喰を練り返すためのミキサー。すでに水で練ってある漆喰であっても使用前にミキサーで塗りやすい硬さに調整することで表面がキレイに仕上がります。人力でも漆喰のかくはんは可能ですが、ミキサーを使って人力ではできない滑らかな状態にすることでDIYでも仕上がりが滑らかになります。

マスキング
テープ
> 商品詳細
漆喰を塗る部分と塗らない部分の境目に貼る専用のマスキングテープです。テープの接着力が強いと剥がすときに塗らない箇所の表面を剥がしてしまい、接着力が弱いと漆喰を塗っている最中に簡単に剥がれてしまいます。よって、テープの接着成分が適度なものを選ばなければなりません。
ロハスウォールではこれまでDIYで完成した10,000件以上の事例より3M社のマスキングテープを推奨しています。

養生テープ
> 商品詳細
粘着力はあるが、すっと剥がれてノリが残りにくい養生専用テープ。家を傷めることなく養生できます。漆喰DIYでの養生にはガムテープやセロハンテープは剥がせなくなるので厳禁です。

コロナマスカー
> 商品詳細
ビニールシート付きのテープ。養生する面積が大きいときには必須。
ブルーシート床を養生するために必要。薄いと防水性・耐久性(脚立などで破れてしまう)がありませんので、#3000以上の厚みがあるものを選びましょう。


あると便利な道具
ハケ養生テープの接着をよくするため幅木等を掃除する、ローラーが上手く入り込めない隙間にガードシーラーを塗るために使う、仕上げパターン付けに使うなど、様々な用途があります。
金属ヘラコテの入らない細い壁に漆喰を塗る、下塗り材に段差ができてしまった時の修正などに使います。その他、マスキングテープをキレイにカットする、下地づくりのときファイバーテープを押さえつけることもできます。


こんなシーンでは必須!な道具

■ 漆喰を塗りたい壁からアクや汚れが浮き出ている

■なるべく早く広い面積(天井や大きな壁)を塗りたい

  • 240mmサイズの先丸コテ角コテ
    ※ 210mmサイズのコテと240mmサイズのコテで1時間塗った面積を比較すると、約2倍もの差がつきます。大きければ良い…というものでもなく、240mm以上のコテだとコテの大きさに振り回されてしまい、逆に完成度が下がるので注意しましょう。

■真壁構造、間取りや柱の関係で壁に角が多い

■ 普通のコテでは入らない細かい部分(ドア枠など)がある

■ パターンをつけた仕上がりにしたい

  • 木コテ、クシコテ、ランダムパターンコテ、ローラー、台所用スポンジ、ハケなど

■ 継ぎ目のあるビニールクロス、石膏ボードなど、ジョイント部分がある下地に貼る

  • 継ぎ目にひび割れ予防のために貼るファイバーテープ
  • ビニールクロスや継ぎ目に貼ったファイバーテープを固定するためのタッカー


漆喰の通販!商品一覧

実例!ここに漆喰を塗る時はこの道具を用意しました

NO.1漆喰にしたい部屋!「LDK(リビングダイニングキッチン)」

LDK

リビングで毎日自分で塗った漆喰壁や天井を見ることができ、キッチンでも香辛料の匂いがキツイ料理をしても匂いが残らないため、ダイニングでご飯が美味しく食べられる!漆喰DIYでは1番人気のLDKです。

【ポイント】広いLDKは天井を塗ると漆喰の効果を実感します。

NO.2!漆喰で毎日快適に寝ることができる「ベッドルーム」

寝室

「鼻炎でもスッキリして息ができる」「深い睡眠ができよく寝れる」と普段忙しい方や寝室でリラックスしたい方に好評。「布団の匂いを取ってくれる」「湿気の対策になる」効果も期待できます。

NO.3!漆喰で安心な「子供部屋」

子供部屋

現代では化学物質に敏感なお子さんが増えてきており、シックハウス症候群などが問題になっています。体が小さいお子さんは、それらの病気に対する抵抗力も当然ながら弱いです。そのため、大切なお子さまの健康を考えて子供部屋には自然素材100%の漆喰を選ぶ人が増えています。
もちろん、小さな子供だけでなく、運動部に所属する中高生の汗のニオイにも効果てきめんです!

NO.4!漆喰の効果を実感する「洗面所・脱衣所」

洗面所

完全自然素材の漆喰ならではの高い調湿性で「お風呂から出ても鏡が曇らない」「洗面脱衣室で室内干しができる」と評価される人気の空間です。

NO.5!漆喰の消臭効果を感じられる「トイレ」

トイレ

狭いのでDIYの難易度が高く、上級者向けの空間ですが…漆喰の効果を一番感じられる空間です。
漆喰の消臭効果で匂いが残らないため、芳香剤や消臭剤も必要ありません。

※ 新築・リフォーム用塗りコテ16点セットに比べ、道具が少なく完成までのスピードはやや劣ります。また出隅・入隅がある場合、キレイな仕上げが期待できないのでマイペースで漆喰を塗る方向けです。形状を見極め、240mmサイズのコテ・出隅・入隅・ミニコテ・棒コテを用意しましょう。

漆喰を塗るための道具は買うべき?レンタルすべき?

レンタルセット

コテや盛り板などの左官道具を入手する方法として、自分で購入する以外に「レンタル」があります。

レンタルの方が全て揃っているので初心者にも安心です。

「色々な道具を試して、合う道具を見つけたい」という方は、手始めにたくさんのコテを使えるセットをレンタルして使い比べてみましょう。左官道具は漆喰DIYが完成後送り返せるので、たくさん借りても邪魔になりません。
「漆喰を塗りたい部屋数が少なく、短期間で終わる」場合もレンタルが良いと思います(レンタル期間をオーバーしないうちに完了できるため)。

逆に「数年間かけてマイペースで塗りたい」方は、レンタル期間内では完了できない可能性があるので購入したほうが良いと思います。
また「そこまで凝った完成度を求めない」場合や「完成までのスピードUPが必要ない」場合、道具の数が圧倒的に少なくて済むためレンタルより購入のほうが安くつく可能性もあります。

購入かレンタルか

また、初めはレンタルで借りていたものの、漆喰の補修のために気に入った道具を購入する方もいます。
自分の分は購入したけれど、仲間が一緒に漆喰をDIYしてくれることになって追加でレンタルをした、という方もいます。

このように、どちらが良いか、は一概に言えるものではありません。それぞれのDIY事情に合わせて賢く選びましょう。

ちなみに、ロハスウォールの道具レンタルは
「塗りに必要な道具を1年間も」利用できます!
ただし利用には「ロハスウォール主催のDIY教室への参加」が必須なので、まずはこちらにご参加ください。教室会場でも、コテだけではなく様々な道具を触って使い心地を確かめる事やインストラクター派遣などの特典があります。

家一軒まるごと塗り壁DIY教室

養生する

養生

実は漆喰やペンキなどの“壁を塗る”DIYでは「養生8割、塗り2割」という言葉が業界にあるほど、壁塗りを始める前に行う養生が非常に重要な工程となります。少し地味に感じる作業ではありますが、マスキングテープをまっすぐ貼る作業を丁寧に行うことで完成度がグッと上がりますので、まずは丁寧に部屋を掃除&マスキングしていきましょう。

なぜ養生が必要なの?

漆喰のはみ出し

漆喰部分の塗り跡や段差はあとから修正できますし、そのまま残しても味になったりして意外と良い雰囲気を出してくれます。しかし、養生ではそうはいきません。

例えば床や壁の木材部分に漆喰がはみ出してしまったら、それだけで見た目の印象がガクッと下がってしまいますよね。塗り部分との境目がキリッとしているからこそ、漆喰壁の部分のラフな味付けが生きてくるんです。

養生は漆喰壁の仕上がりを決める大切な要素です。とはいっても、身構える必要はありません!実際やってみると意外と簡単にできますし、養生段階なら何度でもやり直しがききます。案ずるより産むが安しと思ってDIYにチャレンジしてみましょう。

プロが使っている養生アイテム

ロハスウォールでは「DIYでやるけども、プロがやったような完成度で、プロレベルにできる」養生アイテムを揃えており、DIYからプロまで幅広く愛用されています。

マスキングテープ
マスキングテープ
> 商品詳細
養生テープ
養生テープ
> 商品詳細
コロナマスカー
コロナマスカー
> 商品詳細
ブルーシート、養生ボード
ブルーシート
養生ボード
ハサミ
ハサミ
(使用しているうちにテープの糊が詰まって切れなくなるため、シール対応の湾曲した形状のものが望ましい)
カッターナイフ
カッターナイフ

写真で解説!1部屋まるごと養生してみました

まずは部屋の掃除からスタート

掃除

漆喰DIYをするには、丹念な下準備が必要。さらにその下準備である「掃除」は意外と侮れないポイントです。部屋にホコリが残っていたり、汚れがついたままだと養生テープが接着せずに剥がれてしまいますし、漆喰壁にホコリがつくと壁の見た目が悪くなるので、可能な範囲でホコリは落としておきましょう。

カーテンレール

また、細かい部分はDIYでは難易度が高く、もっとも時間がかかってしまいます。塗りやすく広い面を作るために、簡単に外せるもの(カーテンレール、手すり、照明カバーなど)は全て取り外しておくと、作業効率がぐんとUPします。

壁の基本的な養生方法

厚みを残す

漆喰は塗り厚ができるため、壁までぴっちり養生をしてしまうとテープを剥がすときに壁塗り材が一緒に剥がれてしまいます。それを防ぐため、専用下塗り材+漆喰壁材の厚み分の間隔を空けてマスキングテープを貼っていきます。(これをプロは「逃げ」と呼びます)

木材を守る

幅木 ※ など床に接する部分の場合、木材の損傷を防ぐためマスキングテープの上にマスカーのテープ部分を貼り付けていきます。ビニール部分は全て伸ばすと破れたり剥がれたりするため、幅木から床養生(ブルーシート)まで引っ張り出す程度でOK。余ったビニール部分は養生テープで床養生(ブルーシート)にはりつけておきましょう。

このときの養生テープは点線貼りにせず、線で貼ることがガードシーラーや塗り壁材の侵入を防ぐことができる効果のある養生の貼り方です。

下塗り用のマスキング

最後に、マスカーのテープ部分の上に「専用下塗り材分の厚み分の間隔を空け、マスキングテープを貼り付ける」と壁の養生は完成です。

※ 幅木:壁の下部分にある、やや高さのある木の部分。フローリングと壁の隙間を塞ぐためなどに装着される。

窓や扉など

窓などを覆う

こちらも基本的には壁と同じで、窓枠、ドア枠の部分にマスキングテープとマスカーを貼って保護していきます。ただしこちらはマスカーのビニールを広げて、窓や扉全体がビニールで覆われるようにしておきましょう。
くれぐれも、出入り口を確保するのを忘れないようにしてください。

コロナマスカーのビニールは薄く、作業しているうちに破れてしまうので、床には#2000以上の厚みのブルーシートを使いましょう。床の大きさより少し小さめにシートをカットし、端を養生テープで固定すれば、動きません。

部分ごとの養生方法

コンセント/スイッチ

コンセント

コンセント、スイッチ部分などはプラスチックのカバーを外して、差込口を上からマスキングテープや養生テープで保護します。外したプレートやネジは紛失しないよう、個別にジップロックなど保存袋などに入れて保管しましょう。

取り外せないコード類

無理に外さずに、邪魔にならないところへまとめて養生テープで貼り付けておきましょう。

無線LANなど

無線LAN

空き箱などに入れDIYの最中に漆喰が落ちても保護できるようにします。

動かせない家具、エアコンなど

エアコン

エアコンやは業者でないと取り外しが難しいです。まずは家具と壁の設置部分にマスキングテープを貼り、その上からマスカーを貼り付けてビニールで全体を覆います。ビニールはふんわりさせず、ぴっちりと覆うようにしましょう。
冷蔵庫は塗れるスペースを確保できるよう、電源ケーブルが届く範囲で移動させましょう。

養生にはたっぷり時間をかけよう

丁寧に!

冒頭で「意外と簡単!」と言いましたが、適当にやっても大丈夫!という意味ではありません。ここで手を抜くと塗り壁の仕上がりに大きな差がつきます。作業自体は簡単ですが手は抜かないように頑張りましょう。キレイに貼れると楽しくなってきますよ♪

ほとんどの方は部屋を養生するのは初めてでしょうから、養生作業に慣れるためにも時間はたっぷりと掛けて丁寧に作業しましょう。漆喰DIY初日は掃除と養生だけで1日つぶしても良いぐらいです。

DIYでは丁寧な養生をすると、漆喰壁と木材部分の境目がはっきり出るため仕上がりレベルは格段に上がります。DIYだけどまるでプロが塗ったような仕上がりを目指したい方は、事前にご自宅で想定した養生をリハーサルして養生のテクニックも磨いていきましょう!

下地をつくる

下地

漆喰は壁紙の素材によっては直接塗る事ができますが、適切な処理を施さないと漆喰の壁に後々ひび割れが発生したり、剥がれたり、シミが出てきて変色する可能性があります。せっかくDIYで漆喰を塗るなら、キレイに完成度も高く仕上げたい!そのために、ロハスウォールの材料と相性が良くなるよう「下地づくり」をしましょう。

漆喰の下地作りに必要な道具

壁の素材や状態によって必要になる道具は変わります。まずは最初に漆喰を塗りたい部屋の壁の状態をしっかりと確認しましょう。

下地づくりの道具

ビニールクロスの上から塗るガードシーラー、ヘラ、タッカー、ファイバーテープ、ハサミ、ローラー、刷毛、バット
ビニールクロスを剥がして塗るガードシーラー、ヘラ、カッターナイフ、剥離材(水やお湯でOKな場合も)、ハサミ、ローラー、刷毛、バット
合板・石膏ボードガードシーラー、ヘラ、ファイバーテープ
砂壁・繊維壁・綿壁・京土壁
コンクリート・モルタル
ガードシーラー、ヘラ、ハサミ、ローラー、刷毛、バット
新品石膏ボードヘラ、タッカー、ファイバーテープ、ハサミ
※ 耐水ボードの場合はガードシーラーが必要です。

壁の素材別・下地の作り方!

均一に塗れるガードシーラーの塗り方【共通】

ガードシーラーの塗り方

  1. 縦方向に向けて塗ります。
  2. 横方向に向けて塗ります。
  3. 2時間ほど乾燥させます。

どの下地の場合でも、塗り残しを無くすため、基本は①~③を3回繰り返します。ローラーが届かない隅っこは刷毛を使って塗ります。

ビニールクロスの上から漆喰を塗る場合

タッカー

  1. ビニールクロスにタッカーを打ち、剥がれないように固定します。上下左右300mmほどの細かさで、継ぎ目は念入りに!
    1. 壁全体にガードシーラーを3度塗りします。
    2. ガードシーラーが完全に乾くまで1日おきます。
    3. ビニールクロスの継ぎ目にファイバーテープを貼ります。粘着が弱いためヘラで押さえたり、手でこするようにしっかりと密着させましょう。

ビニールクロスを剥がす場合

クロスをはがす

  1. ビニールクロスの継ぎ目にカッターナイフの刃を差込み、めくっていきます。
    1. 残った裏紙を取り除くため、ローラーに水道水を含ませ裏紙部分に塗り広げます。
    2. 裏紙が水分を含みふやけてきたら、タイミングを逃さずヘラで剥がしましょう。
    3. ビニールクロスを剥がした場所全体にガードシーラーを3度塗りします。
    4. ガードシーラーが完全に乾くまで1日おきましょう。

合板・石膏ボードの場合

石膏ボードジョイント

  1. ビス周りのバリをヘラで落とします。
    1. 【合板に塗る場合】全体にガードシーラーを塗ります(木材のポリフェノール成分がアクやシミとなり表面に出てきてしまうため)
    2. 合板・石膏ボードの継ぎ目、ビスの頭を下塗り材で埋めてフラットな壁を作ります。(これを不陸調整と言います)
    3. 継ぎ目、出隅、入隅部分にファイバーテープを貼ります。粘着が弱いためヘラで押さえたり手でこするようにしっかりと密着させましょう。
    4. 下塗り材が乾けばOK。完全に乾く目安は翌日ですが、白くなっていれば大丈夫です。

砂壁・繊維壁・綿壁・京土壁

土壁の確認

  1. 下地が塗れる状態かチェックします。

    ① 霧吹きで水道水を3プッシュほどかけ、その部分を指で押します。
    ② 固まっている場合はそのまま下地として使えます。壁が動く、簡単に土が落ちる場合はその部分だけ剥がし、穴を埋めるように専用下塗り材を埋め込みます(不陸調整)。


    1. ガードシーラーを3度塗りします。
    2. ガードシーラーが完全に乾くまで1日おきましょう。

■モルタル・コンクリート

コンクリートの孔を埋める

  1. ガードシーラーを3度塗りします。
  2. ガードシーラーが完全に乾くまで1日おきましょう。
  3. 穴が空いている部分、陥没部分、欠損部分を専用下塗り材で埋め、同じ高さにします。
  4. 一回で埋め切らなかった場合、塗り重ねて高さを揃えます。
  5. 下塗り材が乾くまで待ちましょう。

見えない部分でも怠らないこと!

木のアク

DIYでもクオリティ高く、よりキレイな漆喰に仕上げるためには「下地づくりをしっかり行うこと」がポイントですよ♪
面倒に思ってしまいますが、手を抜くとせっかく塗った壁の上からアクやシミが浮いてきたり、ヒビが入ってしまったりする場合があるのでDIYでも手抜き工事は禁物です。それぞれの下地に合った「正しい下地づくり」を行いましょう。

早く次の工程に進みたいのはわかりますが、ここが正念場。明日の作業からは、いよいよ楽しい♪楽しい♪コテを使った塗り工程が待っています!

下塗りをする

下塗り

いよいよ楽しいコテを使った工程です!コテで塗る作業は、上達を楽しみながら進めましょう。

漆喰DIYで仕上げの漆喰をきれいに塗るポイントはこの専用下塗り材を使って「下塗り」をすること!仕上げ塗りの漆喰の伸びが良くなり、使用量が少なくなりお得です。なおかつ、仕上げ塗り+下塗りで2層塗りしていることになるので、下地が透けるなどのDIYでの失敗も防げます。

また、仕上げ塗り用の漆喰が乾くスピードが緩やかになり、キレイに仕上がります。そのため、初めての漆喰DIYでもプロが塗った漆喰のような完成度に♪
また、仕上げ塗りの前にコテの練習にもなりますよ。それでは、早速下塗りに取り組んでみましょう!

漆喰の下塗りのために必要なもの

  • 専用下塗り材(漆喰だけで2度塗りも可能ですが、乾きが早くて塗りづらく、量が必要で費用が倍になります)
  • コテ
  • 盛り板
  • ひしゃく
  • ヘラ
  • 保護メガネ
  • バケツ、ブラシ(掃除用)
  • 雑巾(掃除用)
まずは下塗り材を塗りやすい硬さに調整しましょう!
練り返し

下塗り材をちょうど良い硬さに調整しておくと、余計な力がかからないため塗る作業が捗り、仕上がりも美しくなります。使用前には一度練り返し(塗る直前に混ぜ返してなじませること)をしましょう。
※ ロハスウォールの製品は全て練り済みですが、一度練り返し硬さ調整をすることで下塗り材が柔らかくなり塗りやすくなります。


漆喰DIYで覚えておきたい基本テクニック「コテ返し」

実はコテに塗り壁材を乗せる動作は意外と難しく、ここで苦戦するDIYビギナーは非常に多いです。漆喰を塗り始める前にコテ返しの練習をしておくと、DIYでもスムーズに塗り作業を進められますよ。

コテ返しのやり方

コテ返し

  1. ひしゃくを使って盛り板に専用下塗り材をひとすくい乗せ、適当な量をコテで取り分けましょう。ひとすくいで大体コテ塗り3回分ぐらいです。
  2. 盛り板を少しずつ立てながら、コテを上向きに滑らせていきます。
  3. 120度まで盛り板を立て、専用下塗り材をすくい取ります。コテは水平状態を保ちます。
  4. 材料が落ちる前に、盛り板を水平に戻します。

では早速、下塗りを始めましょう!

下塗りは出来るだけ平坦に仕上げると、最終的な仕上げ塗りがしやすくなります。はじめは難しいかもしれませんが、小さな範囲を平らにしようとすると全体的に見たときにムラができてしまうので、失敗を恐れずダイナミックに動かしましょう!

下塗り材の塗り方(平坦仕上げ)

平坦仕上げ

  1. 塗り材がついたコテの側面を壁に垂直に当てます。
  2. 少しずつ壁に専用下塗り材をつけながら、上に動かして伸ばしていきましょう。このとき、コテの角度を徐々に壁と水平にしていくのがポイントです。
    慣れると1回で1m近くまで伸ばせるようになります。これぐらい上達すれば、キレイな仕上げができるでしょう。
  3. [2]で塗った縦線の隣に列を作ったように塗りつけていき、盛り板に乗っている材料は全て壁に塗りつけます。この時、右利きは右に進み、左利きは左に進んでいくのがセオリーです。
  4. 5列つけたら、次は材料をつけずにコテのみで、[3]で塗りつけた専用下塗り材を横方向に押し伸ばしましょう。横方向に伸ばすのも1mの厚みて均等に伸ばせればキレイに仕上げの漆喰が塗れるクオリティになります。

ただし、コテの角度を立てすぎると材料を削ぎ落としてしまいます。コテの進行方向に指が一本入るくらいの角度をキープし壁に押し当てて、ならしていくとうまく塗ることができますよ♪

専用下塗り材でコテの使い方をマスターし、本番の漆喰を仕上げ塗りできるようにしておきましょう!

ちなみに、専用下塗り材は失敗しても固まるまでは時間がかかるので、再度コテで抑えてから塗りなおしができます。もし固まった後に凹凸ができても、金属ヘラやサンドペーパーなどで削って平らにすれば問題ありません。

乾く前にマスキングテープを剥がすのを忘れずに!

まだ下塗り段階ですが、初めてコテを使い部屋全体を塗りきった時の達成感はかなりのものです。
「いよいよ漆喰DIYの本番は明日だ!」と張り切るのは良いですが、最後に忘れてはいけない大切なポイントがあります。

それは「下塗り用のマスキングテープを剥がす」こと。

さて、養生した時のことを思い出してみてください。

このステップ、覚えていますか?

下塗り用のマスキング

① 下塗り材+仕上げ材の厚みを考慮したマスキングを貼る

② マスキングの上にマスカーを貼り付ける

③ 下塗り材の厚みだけを考慮したマスキングテープをマスカーの上に貼り付ける

この一番上に貼ってある下塗り材用マスキングテープを剥がす事で、仕上げの漆喰の厚みを確保できるようになる…という、裏技的な貼り方です。

下塗り用のマスキング

マスキングテープを剥がすと、端の下塗り材が持ち上がって隙間が出来てしまうことがあります。その場合は、コテの先端で押さえて塞いでおきましょう。

あとはいよいよ本番の漆喰仕上げ塗りを残すのみ!

次は本番!

専用下塗り材が乾いたら既にお部屋の雰囲気はがらりと変わっているかと思いますが、本番は次回の「仕上げ塗り」です!いよいよ漆喰を使い、模様を描いたりしてDIYを楽しんで塗っていきましょう♪

1人でじっくり無心で塗るも良し。仲間とワイワイ塗るも良し。楽しみながら塗るのが漆喰DIYを成功させるコツ。納得のいくステキな漆喰壁が仕上がるように、ロハスウォールのスタッフ一同応援していますので頑張ってください!

仕上げ塗りをする

仕上げ塗り

専用下塗り材が乾いたら、いよいよ漆喰を使って壁を仕上げていくDIYの最終段階です!平坦仕上げ以外にも、コテをラフに動かしたりパターンをつけたり、家族の手形をつけたり…漆喰のバリエーションは自由自在!

当初は上手くいかないなと思ってもそれが逆に良い質感を生み出してくれるのが、自然素材ならではの漆喰の特性です。塗るときは腕だけ動かすのではなく、身体全体を使ったスポーツのようにダイナミックに動かして塗り進めていくのが漆喰DIYでのコツですよ。




仕上げ塗りの漆喰に必要なもの

ほぼ下塗りのときと同じ道具でOKです。漆喰に模様やパターンをつける場合、専用のコテやちょっとした道具を用いると面白い模様ができますので、模様のアイデアを自分で考えるのも楽しいですよ!

  • 仕上げ材(漆喰)
  • コテ
  • 盛り板
  • ひしゃく
  • パターンをつける道具(後術)
  • 手袋
  • 上履き
  • 保護メガネ
  • バケツ、ブラシ(掃除用)
  • 雑巾(掃除用)

漆喰仕上げ塗りのスタート!DIYの醍醐味を楽しみましょう♪

専用下塗り材を塗ることで「仕上げの漆喰の完成度が上がること」と「下塗りでコテの練習ができる」という大きな意味があります。

基本的な平面の塗り方は下塗り編でお伝えしたので、今回は仕上げの漆喰の塗り方・模様(パターン)の例をご紹介します。

フラット、抑え(平たくキレイな模様の漆喰)

フラット

一回塗った漆喰壁に残ったコテ跡を「さらに抑えるように」横に抑えて塗り伸ばします。しかしDIYで歪み無いキレイな平らの壁にするのはかなり難易度が高く難しいため、漆喰のDIYでは敢えてラフな感じを残す仕上げ(塗りっぱなし)のほうがオススメです。

塗りっぱなし(コテ跡をランダムにつける)

塗りっぱなし

好きなようにコテを動かして模様を入れるだけで、意外とそれなりに見栄えのする漆喰になります。コテを壁から離した部分に模様が出るので、コテを壁から離す部分をバランスよく出すとプロが施工した漆喰っぽさが表現でき出ます。

木コテ乱流(模様出し専用のコテを使った仕上げ)

木コテ

渦を巻いたような仕上がり。模様出し専用の木コテを使いランダムに漆喰壁材を回転させパターンをつけていきます。

櫛引(縦・横のストライプ)

櫛引

真っ直ぐ整った規則性のあるストライプを作るなら、櫛引コテ(ノコギリの歯のような形状)を使います。

スパニッシュパターン

スパニッシュ

四角いブロックのように見える仕上げ。コテの尻側(四角い面)を漆喰に当てて、ランダムに角ばったパターンをつけていきます。

刷毛ウエーブ

刷毛ウェーブ

刷毛を漆喰に当て、ウェーブをいくつも描きます。施工も簡単で、適当に描いても良い質感が出ます。

スポンジパターン

スポンジローラーで表面をコロコロすると、小さな凹凸がたくさんついた模様ができます。つけるのも簡単で見栄えがよく、漆喰DIY初心者にオススメです。

マーブルパターン

マーブル

白い漆喰を全面に塗った後、ところどころに色つきの漆喰を直径2~4cmくらいの形状(ラフでOK)に塗りつけ、一気に漆喰を伸ばします。すると先に塗った白い漆喰と色付きの漆喰が壁で混ざり、マーブル模様になります。DIYではラフに仕上げたほうが雰囲気が出ます。

その他にも、塗った記念に自分達の手形を残したり、ガラスや石を模様として埋め込んだりと、漆喰DIYのアイデアは無限大。

様々なアイデアはネット上やインスタグラムなどでもたくさん見られる(皆さん自分の塗った漆喰を自慢したいんです!)ので、是非コレだ!というものを探してみてください。

>>
>>ロハスウォールのインスタグラム


自然素材の壁材は強アルカリ!扱いには気をつけて

ロハスウォールの漆喰と専用下塗り材は安全な自然素材100%なのですが、成分自体は強アルカリ性なので塗るときには取り扱いに注意が必要です。強アルカリ性はすぐに水洗いすれば特に何も問題ありませんが、長時間皮膚に付着してしまうと皮膚のたんぱく質が壊され、皮膚が侵食されてしまいます。

特に危険なのは、目。激痛が走るだけでなく、角膜が濁ってしまい目が見えなくなるケースも有るので大変危険です。

養生をはずす

DIYの最中は必ず保護メガネで目を守りましょう!

漆喰は調湿性能が高いですが、さらに消臭効果、抗菌効果、防カビ効果がバツグンにあるのは強アルカリ性のおかげ。

DIYの際は漆喰の取り扱いに注意して、楽しくかっこいい漆喰DIYを成功させましょう!

養生は漆喰が完全に乾く前に取る

養生をはずす

前回の下塗り時にもお伝えしましたが、壁に面した養生は完全に乾き切る前に外すのを忘れないようにしましょう!

テープを剥がしたときに浮いてきた漆喰をコテで押さえたら、
漆喰DIYの全工程が終了!あとは漆喰が乾くのを待つだけです♪

漆喰DIYはこれで終了…ではなく、片付けまで最後まできちんとやり遂げてこそのDIYです!

後片付け

コーヒーブレイク

漆喰を自分で塗り終わり、徐々に乾いて色が変わってくるのを眺めながらちょっとコーヒーブレイク…達成感が最大級に高まる、最高の瞬間ですね!ですが、この後の作業を忘れてはいけません。そう、後片付けです。

最後まで頑張ろう!後片付けマニュアル

塗り壁材のついた道具は出来る限り早く洗う
道具の清掃

壁に塗った漆喰も道具についた漆喰も同じように固まってきます。完全に硬化してしまう前の段階で水洗いをしましょう。
漆喰がくっついている鏝(コテ)を使うと壁に跡が残ってしまい、持ち手部分にくっついているとうまく握れないので完成度も落ちてしまいます。
漆喰DIYをキレイに仕上げるには、キレイな状態を保ちながら塗ることが重要です。

最後にきちんと洗っておけば、「別の部屋に塗りたい」となった時にも同じ道具を使う事ができます。

養生を全て剥がして処分する
養生はがし

養生テープは基本的に使い捨てです。すべて外して自治体の指定に従い破棄しましょう。

床のブルーシートは#2000以上の規格だと再利用もできます。

漆喰が衣服に付着した場合は?
衣服

服に着いた漆喰が固まるまでそのままにしておきます。固まった漆喰はポロっと取ることができます。

ニット系の服だと落ちにくいのでDIYの最中はナイロン素材の服を着ることをお勧めします。

余った漆喰はどうする?
保存

ロハスウォールの漆喰は、練った状態で1ヶ月ほど保存期間があります。週末ごと塗ることができます。
余ったら空気を抜いて密閉してください。直射日光が当たらない室内で保管すれば約1ヶ月、品質を保つことができます。

冬場、保管する場合は凍結を防ぐため毛布などで包んで氷点下を上回る場所での保管をしてくださいね。
凍結した漆喰は解凍しても使用できなくなってしまいます。

もし保管できない材料が余ってしまったら…

  • コースターやバスマットを作る
  • トイレなどに置く消臭ボールを作る(団子状に丸めるだけ!)
  • 庭用のレンガを作ってみる(適当な箱にビニールを敷き、漆喰を流し込むだけ)
  • 庭や畑に撒く(強アルカリ性なのでpH調整材としても使用できます)
  • ごみに捨てる(各自治体の処理方法に従ってください)

これでようやく、漆喰DIY終了!

またやりたい!

漆喰DIYの工程をざっと追ってみて、いかがでしたか?ロハスウォールに寄せられた感想は「漆喰を塗ることが楽しかった、またやりたい」というものがほとんどです。

漆喰を使ったDIYは難しいそうにみえて、一回やってみるとはじめてでも簡単にできます。

失敗したくない人は今回の記事を印刷して、見ながら漆喰でのDIYを実施してみてください。

どうしても失敗したくない、広い面積なので心配だ!という方は、ロハスウォールDIYインストラクターを呼んで、インストラクターと一緒にDIYするのがおすすめです。

>>
>>ロハスウォールのDIYインストラクター


ぜひ憧れの自然素材100%の漆喰で、皆さんのお家を塗ってみてください。

タンクタイプ漆喰

漆喰の壁に興味がある、DIYしたいけど失敗しないか不安…と思ってているあなた!まずは「家一軒まるごとDIY塗り壁教室」にいらっしゃいませんか?

参加すると、家一軒まるごと塗れる知識と塗るコツを手にすることができ、「6畳部屋を2~3部屋塗り終えたぐらいのスキル」を身につけた状態で自宅のDIYを始められます。
キレイに漆喰を塗るにはコテの力加減を体験して覚えることが必要ですが、力加減だけは動画や本、ネットなどをいくら見ても体得できません。

また、素人では下地の判断は難しいですが…DIY教室なら、プロがそれぞれの部屋に合った下地作りの方法を正しくレクチャーしてくれるので安心です。

そのほかにも特典は盛りだくさん!

1 インストラクター派遣 2 レンタル道具 3 現場体験会

最初は不安だった気持ちが、DIY教室終了後には「よし、これなら漆喰DIYが自分で出来る!」という自信にきっと変わるはずです♪

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