漆喰

【大阪】漆喰が復元されている関西大学千里山キャンパスにある?

関西大学千里山キャンパス内にある関西大学博物館に

高松塚古墳を再現している展示室があるのを知っていますか?

 

高松塚古墳の壁画とは、日本最古の漆喰壁として有名です。

 

高松塚古墳再現展示室は関西大学の学生や

関係者だけではなく、

一般の方も入れるので行って来ました。

関西大学正門前

旧字の關ですね。

門+幺+幺+丱 11画(総画数19画)

 

高松塚古墳再現展示室は簡文館(博物館)前にあるので、

看板の左下になりますね。

ここから5分ほど歩くと博物館です。

 

関西大学博物館の前まで来ました。

この円形の建物は、建築家・村野藤吾氏の設計です。

 

博物館の前に高松塚古墳壁画再現展示室があります。

ガラスに囲まれていて、まるでビニールハウス?みたいで

展示室内は暖かいです。

 

まずは解説を読んで見ます。

高松塚古墳の発掘調査は1972年、奈良県橿原考古学研究所によって実施され、

関西大学考古学研究室の大学院生や学生が参加して

関西大学名誉教授 網干善教先生の指揮のもと行われたそうです。

 

明日香村は現在では観光地になっていますが、

1972年の風景は懐かしいですね。

 

再現展示室に入りました。ポカポカ暖かいです 笑)

古墳に棺が納められたとき、被葬者の頭は北に、足は南を向いていたとされています。

 

高松塚古墳の再現石室内部

南から北を見た状態。ここからはすでに四神図が見えています。

実際の汚れまで再現されていてリアル感が高いですね。

石室内には歩いて中に入れます。

実際に入ると広さ感が掴めますね。

 

 

奥に見えているのは玄武です。

玄武(北に面しています)

玄武とは北方を守護する水神。亀と蛇が合体したようなの姿であると言われています。

 

 

この玄武が書いてある側が被葬者の頭部の位置です。

 

白虎(西に面しています)

細長い体をした白い虎。西を守ります。

 

 

 

青龍(東に面しています)東を守護する長い舌を出した竜。

 

 

玄武、白虎、青龍と、くれば当然南に面しているはずの朱雀なのですが、

実際には残っていないそうで再現されていませんでした。

ちょうど盗掘された穴の位置にあったのではないだろうか?

 

見上げると星空をデザインした簡略化された「星宿図」が。

 

 

7〜8世紀の頃から星座という概念があったのはロマンありますね。

人は亡くなれば星を見上げたくなるのでしょうか。

 

西壁男子群像

 

左から、一番目の男性は、胡床(こしょう)と言われる折り畳み式椅子を持ち、

二番目の男性は武具の入った赤い袋を肩にかついでいる。三番目の男性は首から鞄を提げ、四番目の男性は鞠打ち遊技の「毬杖(ぎっちょう)」を持っている。

 

 

 

(西壁女子群像)

一番左の団扇を持っている。

左から三番目の人が持っているのは如意(にょい:孫の手として使われた威儀具の一種)

 

 

 

 

(東壁女子群像)

左の人が持っているのが払子(ほっす)という虫を払う道具です。

現代のハエたたきほどの殺傷性はなかったです。

 

 

(東壁男子群像)

右から帽子をかぶった男性は首からカバンを下げ、二番目の男性は日傘を持っている。

この日傘は深緑色ですが、養老令(757年)では正一位太政大臣級官僚に許されているそうです。

三番目の男性は首からカバンを下げ、四番目の男性は太刀を袋に入れて肩に担いでいる。

 

 

これらを漆喰壁に書いているということは、

漆喰壁は耐久性が高いというのが1300年前にすでに分かっていたのでしょう。

 

もっと漆喰に関しての詳しい話を聞きに行きたいなー!!

と思って、博物館事務室を訪問。

 

 

そこで博物館関係者から聞いたのは、

関西大学博物館の高松塚古墳再現室の漆喰壁は

再現展示しているため実際には漆喰ではなく

「陶板(やきもの)」ということです。

 

触った感じもそうですよね。

 

 

関西大学博物館の高松塚古墳再現展示室の壁は

本物の漆喰壁ではなく陶板で再現していますが、

 

当時の技術と迫力が感じられますよ!

一般の方も入れるのでぜひ来てみてくださいね。

 

 

阪急千里線 関大前駅から徒歩10分です。

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