珪藻土を壁に塗ると「カビが生えやすい」とよく言われています。今回はカビの生えない珪藻土の壁を作る方法について教えます。
【この記事を読んでわかること】
・珪藻土を塗るとカビが生える原因について
・カビが生えない珪藻土を紹介
・カビが生えている珪藻土壁を直す方法について
ではそれぞれ説明します。
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もくじ
珪藻土にカビが生える原因とは?
珪藻土壁にカビが生える原因は、珪藻土が吸い込んだ湿気で珪藻土の原料にカビが生えてしまうためです。
珪藻土は多孔質の構造をもつことからよく湿気を吸い、調湿性が非常に優れた壁材です。
一方で、その吸い込んだ湿気が原因となり珪藻土壁にカビが生えてしまっているのです。
珪藻土の原料としてカビが生える原因となるのが「凝固剤」です。
珪藻土は固まる性質がないため、そのままでは壁材として使用できません。
そのため、壁材としての「珪藻土」には固めるための凝固剤が必ず含まれています。
カビが生えない珪藻土を選ぶ方法について
珪藻土壁にカビが生えないようにするには、カビの原因となる凝固剤に関して
「カビになりにくい凝固剤を使用している珪藻土」を選ぶことです。
確認方法は、商品の成分表を確認するか、メーカーに直接問い合わせることで使用している凝固剤を確認することができます。
また、化学物質の凝固剤であればカビになりにくいため、珪藻土のカビ対策として、近年では多くのメーカーが珪藻土の凝固剤に化学物質を用いるようになりました。
しかし、化学物質の凝固剤はカビ対策にはなるものの、有毒物質であるホルムアルデヒドが放散されるために、これを吸ってしまうことでの健康被害が懸念されています。
つまり、カビに強いと健康被害が懸念され、健康被害を懸念して化学物質を用いなければカビが生えやすいといった状況ですが、
次は健康被害、カビといったこれら2つを解消した珪藻土についても紹介しています。
カビが生えにくい珪藻土を紹介します
先ほども説明したようにカビが生えにくい珪藻土は「凝固剤に化学物質を使用している珪藻土」です。
これを簡単に見極める方法として、商品に以下のようなマークがあれば「凝固剤に化学物質を使用している珪藻土」だと判断できます。

しかし、カビが生えにくい分、化学物質による健康被害のリスクがあります。
このようカビ対策ができても健康被害が懸念されるといったものが一般的ですが、私たちロハスウォールでは、「カビ」「健康被害」のリスクを2つとも解消した珪藻土を開発しました。
それが「凝固剤に消石灰を用いた珪藻土」です。

消石灰は凝固剤、強アルカリ性(pH12.6)という性質の2つを持っています。
この強アルカリ性には強い抗菌効果が期待でき、カビに強いです。
そのため、消石灰はpH調整材として土壌改良をはじめとしてさまざまな物に使用されています。
壁材として使用した場合には当然ながら、乾いた表面(表層部)は中性化されていますが、深部は完全には固まっておらず微妙に表面へと作用しています。
実際に、ロハスウォールの珪藻土には消石灰が混ぜられていて、カビに強い珪藻土として評判です。
東京ドーム175個分を塗ってきた経験や知恵に基づき、独自に配合してできたカビに強い健康被害の心配がない100%自然素材の珪藻土です。

ここまでカビの生えにくい珪藻土について説明しましたが、次に珪藻土壁にカビが生えてしまった場合の対処法について説明します。
珪藻土の壁にカビが生えたらどうすればいいのか?対処法について
珪藻土の壁にカビが生えた場合は、消毒用エタノールをかけてカビを落とすことができます。
消毒用のエタノールをかけることでカビの殺菌が可能です。
ただし、この方法では珪藻土壁のカビの着色まで落とすことは難しいです。
消毒用エタノールを吹きかけ、ぞうきんなどで優しく拭き取ったら、もう一度消毒用エタノールを吹きかけてください。
ちなみにカビの着色を取るために、サンドペーパーなどで削る方法もありますが、塗り厚が薄い場合や削りすぎた場合に壁の下地まで削ってしまうケースがあるため、あまりオススメしません。

このように消毒用エタノールを使ってカビを対処することができますが、もっと強力なのが次亜塩素酸ナトリウム液です。
次亜塩素酸ナトリウム液は強アルカリ性のため、カビ処理に使われる素材です。
しかし、強力な作用があるため取り扱いの知識やきっちりとした対処をする必要があり手軽にという感じではありません。
また、珪藻土の商品によっては次亜塩素酸ナトリウム液の影響でボロボロに崩れたりするものもあるので事前に使われている珪藻土メーカーで使えるかどうかの確認を取りましょう。
一時的にカビを対処できても、時間が経てばまたカビが生えてくることが考えられます。
そのため、カビの状態がひどい場合にはカビの生えにくいタイプの珪藻土に塗り替えて、そもそもの性質を根本から対処していく方法が一番効果的です。
また、カビが生えて対処法が分からないといった場合や、塗り替えを検討した方がいいかの判断がつかないといった場合には、以下から無料相談ができますのでご活用ください。