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漆喰とは何か?基礎知識とメリット・デメリットのまとめ

2019/01/21 漆喰・珪藻土について 漆喰で効果のある使い方 漆喰とは
この記事は約 9 分で読めます。

近年、人気が出てきた漆喰。しかし本物の漆喰とは何なのか?を【正しく】お伝えする情報が少なく思えます。

何のために漆喰が塗られているのか?

漆喰にはどのような違いがあるのか?

そもそもどんな歴史や由来があるのか?

漆喰にはどんな使い方ができて、どんな効果があるのか?

この記事ではそのような漆喰の特性をご紹介しています。

 

漆喰は何のために塗られているのか?

漆喰は1300年以上前から日本で使われてきた天然素材・天然原料を使った壁材です。

(お城の外塀・外壁。漆喰は白色の壁で海外からの観光客にも日本の景観として印象深いのだそうです。)

 

お城が白い壁という印象があるのは、火事の多かった江戸時代に幕府の指示のもと、街火事の延焼を防ぐため、防火性が高い漆喰を外壁や塀に塗ってきた経緯があります。

現代では独特な質感や独自の性能が好感を呼び、外壁だけではなく室内に塗られるようになりました。

※日本での一番古い漆喰は、キトラ古墳の漆喰壁が現存しているので公開見学に参加すると実物も見えますよ。

奈良にある伝説の漆喰!キトラ古墳の漆喰壁画の第五回公開を見てきた。

日本各地ではお城や蔵、神社仏閣、をはじめ古い街並みなどで漆喰壁が残っています。

味噌蔵や醤油蔵、さらに日本酒や焼酎を熟成させるための蔵には、漆喰づくりの建物がいいというのは有名な話でもありますね。

ローマのコロッセオ、メソポタミア文明など

人類の歴史上にも残る漆喰が、現代では「室内に塗ると大変よい効果がある」ことが分かり「内装材として」使われるようになってきました。

 

漆喰の意味やメリットと効果。

漆喰には、いまの建物の欠点を改善してしまう、すごい効能があるのです。

現代の建築の欠点は合板や壁紙にボンドを大量に使うためその揮発成分によって起こる

健康被害

に効果があるのです。

高気密・高断熱のつくりによる、湿気からの結露やカビの発生です。

(出典元:厚生労働省ホームページより)

シックハウス症候群や化学物質過敏症を知っていますか?

ボンドからの揮発成分によって、目がチカチカする、鼻水、のどの乾燥、吐き気、頭痛、湿疹など人によってさまざまな症状を発症します。

あなたにもそのような症状はありませんか?

自分では気づいていないだけで、その日の体調ではなく

実はシックハウス症候群や化学物質過敏症なのかもしれません。

 

シックハウス症候群の原因は建物の内装材による健康被害のため、厚生労働省もさまざまな形で啓蒙活動をしています。

詳しくは厚生労働省のホームページで「シックハウス症候群」と検索してみてください。上記の資料が公開されています。

漆喰にはシックハウス症候群化学物質過敏症には効果があるので室内に塗る意味があるのです。

 

 

漆喰がシックハウス症候群や化学物質過敏症にメリットを発揮する理由

 

漆喰のメリット!効果や効能とは

漆喰に有名な効果は主に7つあります。

①調湿効果

②消臭効果

③抗菌効果

④光の拡散効果

⑤保冷/保温効果

⑥防音・反響効果  

⑦シックハウスの原因物質を吸収&分解効果

etc・・

漆喰には様々なメリットがある中でも、

シックハウス症候群の原因物質を吸収し分解して無害化していく効果。

ここに漆喰の最大のメリットがあると言っても過言ではありません。

 

現代の建築物ではボンドを必ず使います。家具(造り付け、単品問わず)やフローリングが合板だったり、ビニールクロスだったり。

ボンドから発散されるシックハウス症候群の原因物質(ホルムアルデヒド)を吸収し分解して無害化していく効果がある漆喰には必ず原材料に

消石灰

という素材を使用しなければなりません。

※世の中で売られている漆喰商品の中には「消石灰を使っていない」いわゆる偽物の漆喰も売られているので注意して成分を見分けることが必要です。

 

漆喰のメリットが人気!しかし、その反面にデメリットがある。

 

本物の漆喰である証「消石灰」についてお話しします。

この消石灰をの性質を自分で理解すると、なぜ漆喰は人気があるのか?が分かります。

環境に優しい国産「漆喰」の特徴

漆喰の主原料である「消石灰:Ca(OH)2」またの名を「水酸化カルシウム」といいます。

漆喰は石灰石(岩石)を由来とする塗り壁材なのです。

漆喰の原材料である消石灰

 

石灰石は日本列島に埋蔵されているカルスト層(鍾乳洞の壁・岩などの素材)である、

「石灰石:CaCO3」という「炭酸カルシウム」から「消石灰」は作られます。

資源がない国と言われている日本でも石灰は唯一自給自足(一部を輸出するほど)できる資源と言われています。

海外から輸入する必要がない素材なので、輸送中の過程で排出される二酸化炭素などの温室効果ガスを考慮すると、地球環境に優しい建築材料だと言えます。

 

漆喰は自ら固まる性質を持つためボンドを入れる必要がありません。

メリットとしては、アルカリ性が高く(ph 12以上)消臭効果に優れます。これは他の自然素材にはないほど強力です。

しかし、高いアルカリ性のためゴム手袋や保護メガネの装着など、取り扱いには知識が必要というデメリットがあります。

 

 

 

漆喰の主原料(消石灰)はどのようにつくられているのか?

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石灰石。石灰岩ともいう。

漆喰の原料である「消石灰」はカルスト層から採取される「石灰石」から作られています。その過程は、

 

1)「石灰石CaCO3」を採取し、専用の設備で1000℃くらい(正確には825℃以上)の熱で焼くと、

「生石灰:CaO」(酸化カルシウム)となります。

※酸化カルシウムは水酸化カルシウムとは違います。

 

●「石灰石:CaCO3 」→ 「生石灰:CaO」 + 「二酸化炭素:CO2」

(燃焼すると、二酸化炭素が発生しますよね)

 

2)次に、この「生石灰:CaO」に水を加えます。

このとき、水と反応して90℃以上の熱を発します。

(この特性を使った商品として、駅弁や熱燗などを温めたり、カイロなどに利用されています)

水と反応させ時間が経過すると熱が冷めて(消えて)

漆喰の原料である「消石灰:Ca(OH)2」(水酸化カルシウム)が出来上がります。

 

●「生石灰:CaO」+「水:H2O」→「消石灰:Ca(OH)2

 

この消石灰を漆喰の主原料として使います。

 

漆喰の原料として消石灰を使うときは、

「消石灰」を主原料に副資材(後で詳しく説明します)を混ぜて水で練ると漆喰材となります。

この漆喰材を壁に塗ると・・・

漆喰に含まれる「消石灰(水酸化カルシウム):Ca(OH)2」と空気中の「二酸化炭素:CO2 」が反応し固まりはじめます。

そして固まった漆喰壁は元々の原材料である「石灰石(炭酸カルシウム):CaCO3」へと戻るのです。

 

「消石灰:Ca(OH)2」 + 「二酸化炭素:CO2 」

→ 「石灰石:CaCO3 」+ 「水:H2O 」(水は蒸発して無くなる)

 

固まった漆喰=石灰石

 

要するに、固まった漆喰とは石灰石のことなのです。ビックリ!

とても面白い素材ですよね。

 

 

 

ロハスウォールの漆喰原理主義。

つまり完成した漆喰壁とは、鏝(こて)を使って形を整えるためにペースト状になっており、空気に触れて固まると石灰石になる。

(漆喰は壁だけではなく天井にも塗ることができる建材なのです。)

石灰石から漆喰という塗り壁材へと加工し、それを壁に塗る。

塗った漆喰は空気中の炭素(二酸化炭素)と触れ反応することで元々の石灰石へと固まった素材のことなのです。

固まった状態を天然の石灰石と同じくするためには「厚み」が必要なため、伝統の道具である鏝(こて)を使うのです。

ちなみに日本製のコテは海外でも人気があります。

ペンキのようなローラーだと厚みがつくれないので漆喰としての効果が生まれません。

 

固まると石灰石に戻っていく過程で、

 

①「二酸化炭素(炭素)」を吸収しながら

②「石灰石」として固まり、

③「水」水分の分子を放出(蒸発)します。

 

 

「漆喰」は固まると石灰石(鍾乳洞の壁)となることで、壁に伝わる熱の伝導率を変えてくれ、気温を一定化してくれます。

(鍾乳洞に入ると、夏は涼しく、冬は暖かいのと同じです)

 

つまり、漆喰の原理からいうと、余計なもの(不純物・添加物。ボンドや科学的に合成した物質)を混ぜなければ、混ぜないほど、見た目も美しい「石灰石」に戻すことができます。

地球上に存在している石灰石には不純物が入っていないのと同じく、

ロハスウォールでは固まった状態で自然界に存在している石灰石になる漆喰が理想の漆喰づくりなのです。

社内では漆喰原理主義と言っています(笑)

 

 

本物の漆喰と偽物の漆喰の違い。その見分け方。

 

完全な自然素材である「石灰石」に

 

・化学製品であるアクリル合成接着剤

・自然素材由来であってもボンドを添加した糊材

・他の機能を持たせるために特殊な人工素材

・「スサ」と呼ばれる繊維材。ポリエステル繊維やアクリル繊維が多く用いられている。

 

 繊維材や化学ボンドなどを混入して不純物が多くなった漆喰は、固まった状態で自然界にある純粋な「石灰石」に戻ることはないため別の素材になってしまいます。

以上の考えからロハスウォールでは添加物を入れていない、

 

完全な自然素材の漆喰づくりにこだわっています。

 

 

漆喰の様々な素晴らしい効果として

 

①調湿効果

②消臭効果

③抗菌効果

④光の拡散効果

⑤保冷/保温効果

⑥防音・反響効果  

⑦シックハウスの原因物質を吸収&分解効果

etc・・

 

がありますが、上記は漆喰の主な原料である「消石灰」が作用する効果なので、

そもそも成分に消石灰が入っていないということは、効果が望めません。

 

 

漆喰とはまとめ

ここまで漆喰について書いてきました。いかがでしたでしょうか?

漆喰ってとても効果がある素材なので

日本の歴史でも実証されて(日本では独自に進化してきた)

世界でも稀な壁材なのです。

ぜひ漆喰を塗って普通の空間とは違う快適性をご自身の生活で体感して欲しいと思います。

塗る前に漆喰空間をお試しいただくのもよいでしょう。

 

 

ロハスウォール商品詳細
完全自然素材の漆喰はこちらからご覧いただけます。

DIYで塗る方もコチラを参考にしてみてください。

 
ロハスウォールの漆喰を見る

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